前歯の治療は難しい?

前歯は非常に困難な治療部位 前歯の治療は歯科治療の中でも、非常に困難な治療部位のひとつです。 治療器具のアクセスはしやすいですが、顔の中心部であり審美的に重要なポイントとなります。 今回は過去の治療で行っていた詰め物が虫歯によって取れてしまった症例です。 カリエスを取り除いたのちに辺縁の形態を整え、色や形が隣在歯及び歯列に調和するようにコンポジットレジンで詰めていきます。 口腔内で直接行っていく作業ですので天然の歯と人工物をすり合わせる過程がとても難しいところですが、ルーペやマイクロスコープを使用しながら精密に修復治療をおこなっていきます。 こちらが、治療終了後の写真です。 上部鼓形空隙、下部鼓形空隙ともによい形態を付与することができました。ぱっと見ただけでは詰めたところもわからなくなっています。 鼓形空隙とは?? 歯間鼓形空隙とは歯の接触点の上下にできる隙間の部分を指し、上にできる部分を上部鼓形空隙、下にできる部分を下部鼓形空隙といいます。 これらが適切でなければ歯肉の腫脹や食片圧入などをもたらします。 今回、治療した部位は日常の歯ぎしりなどでも欠けやすい部分で、治療後のブラキシズムの管理なども重要となります。 当院では、治療した部位の再治療を防ぐべく治療計画を立案していきます。虫歯治療や被せ物の治療などでお困りごとがある方は当院までご連絡ください。 治療費 保険診療 メリット 治療が1日で終わる。削る量が少なくて済む。 デメリット 治療部位が欠けてしまう可能性がある。詰めたところの色が変化してしまう。

2024.05.30

その段差、気になりませんか?

歯と歯肉の境目の知覚過敏 冷たいものを口に含んだ時や歯ブラシを当てた時に、「痛っ!?」となることはないでしょうか。 歯肉との境目にできるくさび状のくぼみのことを、「くさび状欠損」といい、不適切なブラッシング圧やブラッシング習慣、ブラキシズムによる応力集中が原因と考えられています。この歯が削れてしまったことにより知覚過敏が生じてしまいます。 このくぼみを治療するために、レジンという材料を使用してくぼみを埋めていきます。 こちらが治療前の写真です。しみる症状が強いので治療前に麻酔を行っています。 歯肉のラインの変化により以前の詰め物と歯肉との間に境目ができています。 こちらが治療後の写真になります。古い修復物を取り除き白い詰め物で詰めなおしをしています。 当院では、拡大視野の下で治療を行っておりますので、ほとんど境目がわからなくなっています。 くさび状欠損の治療もむし歯の治療と同様で削って詰めて終わりではありません。そもそもの原因に対する対策が必要となります。 適切なブラッシングの指導や夜間口腔内装置の使用など、再びくさび状欠損が生じないよう対策が大切です。 当院では主訴の改善はもちろんのこと、その症状が再発しないように治療や生活習慣の改善に取り組んでいきます。知覚過敏の症状でお困りの方は南仙台どうどう歯科クリニックまでご相談ください。

2024.04.03

歯周治療・自分は大丈夫と思ってませんか?

先日、白水貿易様にご依頼をして院内セミナーを開催し、歯周治療の効果的な治療方法・超音波スケーラーの使い方を改めて学びなおしました。 歯周病はお口の中に潜んでいる細菌感染によって、歯の周りの歯肉や歯を支える骨が壊されてしまう病気です。 お口の中から細菌を完全に追い出すことはできませんから、細菌が悪さをしないようにその数を減らしたり、細菌の住処を破壊することが必要となります。 では、細菌の住処はどこにあるのでしょうか。 自分はまだ大丈夫と思っていませんか? 歯周病という病気の名前は皆さん、一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし、自分はまだ大丈夫と思っていませんか。 歯とお口のことならなんでもわかる テーマパーク8020より引用 こちらはどこに歯石がついているかを示した模式図になります。 歯医者さんから足が遠のいて時間が経ってしまうと、歯周ポケットという溝が形成され、その中に歯石がこびりついてしまいます。この、酸素の届かないザラザラしたところが絶好の細菌の住処となります。 そこで歯科衛生士の出番です。この、細菌たちの住処を取り除くのが歯科衛生士の役割となります。 私たち歯科衛生士は歯ブラシでは取り除けない歯石をハンドスケーラーという器具や超音波スケーラーと呼ばれる器具を使用し取り除いて、健康な歯周環境を取り戻すお手伝いをするのです。 「世界中で一番罹患率の高い病気は歯周病である。日本人の成人の約8割が歯周病に罹患している。」 これだけ身近に歯周病の危険は潜んでいます。手遅れになる前に歯周病の状態の確認を歯医者さんでしてみませんか。 歯肉から血が出る・歯肉が腫れた・歯がグラグラする…など、歯周病や歯肉のことでお困りのことがございましたら南仙台どうどう歯科クリニックまでご相談ください。

2024.03.04

歯と歯の間は虫歯の発症のリスクが高くなる?

今回は前歯の歯と歯の間の虫歯治療に関する症例です。 左上の1番目の歯と2番目の歯の間に古い修復物と虫歯を認めます。 このような歯と歯の間は歯ブラシの毛先が当たりにくく、虫歯の発症のリスクが高くなります。また、我々歯科医療従事者としても、器具の到達が難しく非常に治療のしにくい部位になります。 こちらが治療後の写真になります。 治療直後なので若干色が浮いて見えていますが、時間の経過とともになじんでくると思われます。 当院では極細の切削器具の使用や拡大視野の下での治療により、虫歯の再治療が少なくなるよう精密な虫歯治療に取り組んでいます。機能面だけではなく、より審美性にも特化した修復治療の際には自由診療も可能です。 虫歯治療は削って詰めて終わりではありません。 虫歯が再発しないよう生活習慣の改善やプラークコントロールの改善にも取り組む必要があり、定期的なメンテナンスが欠かせません。 当院ではプラーク付着部位の染め出しを行い歯磨き指導を行うなど、患者様と二人三脚で虫歯予防に取り組んでいます。 虫歯治療でお困りの際には南仙台どうどう歯科クリニックまでご相談ください。 治療費 保険診療 治療日数 1日 メリット 治療が1日で終わる。 デメリット 虫歯の再発のリスクがある。色が合わない場合がある。

2024.02.29

歯磨きの時間に何分使ってますか?

5475分 VS 240分 この数字の意味が分かる方、いらっしゃいますか。 答えは、ご自身で歯磨きをする時間と歯科医院でプロフェッショナルケアを行う時間の比較です。 歯磨きをする時間を仮に5分間としてこれを1日3回365日行ったとすると5×3×365=5475分となります。 歯科医院に3か月ごとに通院し1回のメンテナンス時間が60分だとすると60×4=240分です。 歯科医院でバイオフィルムを破壊しどんなにきれいにしても、日々のセルフケアが疎かだとすぐさま口腔内細菌の勢力が増してきて口腔内環境の悪化を招きます。 歯周病の改善、悪化防止にはセルフケアが欠かせません。 当院では最新のデジタル機器を用いて、歯磨きの苦手な部位はどこか客観的にお見せして、健康なお口の中を維持するお手伝いをしていきます。 こちらが口腔内スキャナーで撮影した染め出しを行ったお口の中です。歯と歯の間に磨き残しが見られますね。 この状態は手鏡でも見れますが… 上の歯の裏側の3D画像 下の歯の裏側の3D画像 裏側の歯と歯肉の境目などに磨き残しがあることがわかります。鏡だけですと暗くてよく見えないですし、第一にこんなにお口を開けることも困難です。 スキャナーで撮影すれば普段は見ることができないところもよく観察でき、歯磨きをする際に気を付けるべきポイントが把握できます。プラークが付いているところが分かれば、取り除いてきれいにしようとモチベーションアップにも繋がります。 プロフェッショナルケアはもちろんですが、患者さん自身に行っていただくセルフケアも重要です。人生100年時代と言われるこれからを豊かな食生活と溢れる笑顔で過ごすために、一緒に予防歯科に取り組んでいきませんか。 歯周病や歯磨きの仕方、予防歯科でお困りの際には南仙台どうどう歯科クリニックまでご相談ください。口腔内スキャナーを用いた口腔衛生指導をご希望の際にはスタッフまでお申し出ください。 治療費 保険診療 メリット お口の中の状態把握がしやすい。時系列で過去と現在を比較できる。 デメリット 撮影に時間がかかる。

2024.02.17

精密な虫歯治療・ダイレクトボンディングって?

今回は下の歯の大きいむし歯治療の症例紹介です。 矢印の部分が虫歯になっているところですが、皆さんお分かりになりますか? 虫歯は穴が空いているところだけではありません。このように色が変わっている部分などは虫歯が進行している可能性を疑いレントゲンなどで評価していきます。 こちらがレントゲン写真になります。 矢印の黒くなっている部分が虫歯です。お口の中からみるだけではわからない虫歯もレントゲンによって詳しく判別できるようになります。 マイクロスコープでみた治療前の写真です。 今回は虫歯が大きく神経の近くにまで進行していることが予測されたので浸潤麻酔を行い、治療を開始しています。 こちらが虫歯を取り除いている最中の写真です。神経に対する治療の可能性も考えられたため、事前にラバーダムシートを使用しています。 赤く染めだされている部分が虫歯の細菌に感染している歯質になります。これらをしっかりと取り除かなくてはなりません。 う蝕検知液について カリエスディテクター(クラレノリタケデンタル) カリエスディテクターは細菌に感染した感染象牙質を赤く染めだします。赤く染まった部分はう蝕原性菌により歯質が脱灰して柔らかく変性した歯質です。これをしっかりと取り除かなければなりません。 当院では拡大視野のもとで正確に虫歯を取り除いていきます。 何度か染めだしを行い、染め出された部分を完全に除去したところです。ここから修復治療を行います。 虫歯により大部分の歯質を失ってしまいました。型取りをして歯を覆う形の治療法も選択肢として検討しましたが、最小限の切削介入という希望のため今回はダイレクトボンディングによる治療を選択しています。 こちらが治療後の写真です。大きい虫歯の治療の際には型取りをして銀歯を詰める・セラミックを被せるという治療が一般的です。そのほうが歯の補強ができよいケースもあります。 今回は歯質の最大限の保存と最小限の切削介入という希望からダイレクトボンディングという治療法を選択しました。 ダイレクトボンディングの治療メリットは、①歯質の切削が最小限である②治療が1日で終わる③歯の色のなじみが良い点です。 デメリットは、①欠けてしまう可能性がある点が挙げられます。 当院ではカウンセリングを行い患者様の希望に応じた治療選択肢を提示していきます。虫歯治療でお困りの際にはぜひ南仙台どうどう歯科クリニックまでご相談ください。 治療費 44,800円 治療期間 1日 治療時間 60~90分 治療後に考えられるリスク 欠けてしまう可能性がある

2024.02.15

保存治療って知ってますか?

すっかり秋も深まり、冬の足音が日毎に増し寒い日が続いていますが、皆さま体調お変わりないでしょうか。 今回はメタルインレーの2次カリエスとなっていた歯の虫歯治療についてです。こちらが治療前の写真です。 メタルインレーの周りの白いものは以前の接着剤の材料です。メタルの部分にはすじが見えますが、ブラキシズムが生じていたと推察されます。 こちらが、メタルインレーを除去したところの写真です。 メタルインレーの下で虫歯になっていたのがわかります。 虫歯を取り除いた後の写真です。 拡大視野のもとで虫歯の取り残しがないことを確認しています。 マトリックスという透明なテープを用いて隣の歯との境目を再現していきます。 歯の形を直接お口の中で再現してきます。 こちらが完成した写真です。 この治療はお口の中で直接歯の形を再現しその日のうちに治療が終わるのがメリットですが、何より健全な歯を削る量が少なくて済みます。 材料には適材適所があり、型取りをして模型にして修復物を作成しなければならない症例や、被せものにした方が予後がよい症例もあります。患者さんごとに治療希望や目的が異なりますから、ご希望の実現に向けてよりよいご提案を致します。 歯の寿命を考えた治療をご希望の際にはぜひ当院までご相談ください。 治療費 保険診療 治療期間 1日 治療時間 約30~45分 治療後に考えられるリスク 材料が咬合力に負けて欠けてしまう可能性がある

2023.11.21

セメント質剥離について症例報告を行いました

東北大学歯学部同窓会プレイベントにて症例報告を行いました。 セメント質剥離とは歯根のほうのセメント質という部分が壊されてしまい、そこが細菌感染の温床となり歯周病が進行してしまう病気です。セメント質剥離の発生率は0.89%~1.9%と報告されており非常に珍しい病気です。当院ではこれまで4症例経験しております。 こちらは前歯部に生じたセメント質剥離の症例です。歯肉が赤く腫れているのがわかります。 デンタルエックス線写真ではこのような歯槽骨の吸収と剥離したと思われるセメント質様の硬い組織が認められます。 マイクロスコープを用いた拡大視野のもとで、歯肉の溝の中から感染源となる剥離したセメント質を除去していきました。 処置後の写真です。歯肉の腫れや発赤は消失し綺麗に治癒しました。歯周病は痛みもなく知らず知らずのうちに進行してしまう病気です。そんな歯周病をさらに悪化させてしまう要因がいくつもあります。今回のセメント質剥離もその一つです。 当院ではレントゲンやマイクロスコープを使用することで注意深く観察し、適切な診断・治療を行っていきます。 歯肉の腫れや歯周病について、お困りごとや気になることが御座いましたら南仙台どうどう歯科クリニックまでご相談ください。 治療費 保険診療 治療期間 1-2か月 治療後に考えられるリスク セメント質剥離が再発する可能性

2023.11.05

カリエスの修復治療

隣接面を含む場合のカリエス治療の症例です。修復物脱離後、治療開始時の写真です。 黒くなっている部分が虫歯で取り除かなければならない部分です。 こちらがカリエスを取り除いた写真になります。きれいに感染歯質を除去しています。 こちらは修復途中の写真です。隣の歯とのコンタクトも再現し食片圧入が生じないように配慮しています。 こちらが修復治療後の写真です。術前の歯の形態に近い状態で修復しています。 こういったケースでは隣の歯とのコンタクトの再現が大切になります。 当院ではマイクロスコープやルーペといった拡大視野のもとで、このようにノンメタル修復に取り組んでおります。直接的な修復が困難な場合には間接的な修復も視野に入れて治療方針を検討致します。治療をご希望の際には当院までご連絡下さい。 治療前 治療後 治療費 約1,500円(保険診療) 治療時間 約30分 治療期間 1日 治療後に考えられるリスク 修復物辺縁からの2次カリエス、修復物の破折、修復物の変色

2023.08.25

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