仙台市南仙台の歯医者|南仙台どうどう歯科クリニック

根管治療

歯を残すための最後の砦!

歯を残すための最後の砦!

歯の内部にある神経や血管が入っている「根管」が細菌感染した際に行う治療です。重度の虫歯や歯の破折により神経が感染・炎症を起こすと、激しい痛みや腫れを引き起こします。根管治療は、感染した神経を取り除き、根管内を徹底的に洗浄・消毒することで、歯を抜かずに残すための重要な治療法です。

歯の根管は非常に複雑な構造をしており、細く曲がりくねった形状をしています。前歯では1〜2本、奥歯では3〜4本の根管があり、それぞれを丁寧に治療する必要があります。根管治療は歯科治療の中でも特に高度な技術と時間を要する治療ですが、成功すれば歯を長期間保存することができます。

当院では、精密な根管治療により、大切な歯を可能な限り保存することを目指しています。

こんな症状はありませんか?

  • 噛むと痛い・違和感がある
  • 歯茎が腫れている
  • 何もしなくてもズキズキ痛む
  • 以前治療した歯が再び痛み出した
  • 歯茎にニキビのようなできものがある
  • 冷たいもの・熱いものがしみる
  • 歯が浮いたような感覚がある
  • 顔や頬が腫れている
  • 夜間に痛みで目が覚める

これらの症状は根管治療が必要なサインかもしれません。放置すると感染が拡大し、骨が溶けたり、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。早めの受診をお勧めします。

根管治療が必要になる主な原因

根管治療が必要になる主な原因
  1. 深い虫歯虫歯が進行して歯の神経まで達すると、細菌感染により激しい痛みを引き起こします。この段階になると、神経を取り除く根管治療が必要です。
  2. 歯の亀裂・破折事故や強い衝撃、歯ぎしりなどにより歯にヒビが入ったり割れたりすると、そこから細菌が侵入し神経が感染することがあります。
  3. 過去の治療の不具合以前に神経を取る治療を受けた歯でも、根管内に細菌が残っていたり、詰め物の劣化により再感染することがあります。
  4. 外傷転倒やスポーツでの衝撃により、歯の神経がダメージを受け、壊死してしまうことがあります。見た目には問題がなくても、内部で感染が進行している場合があります。

当院の根管治療の特徴

当院の根管治療の特徴

マイクロスコープによる精密治療

当院では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を2台導入しており、肉眼では見えない細部まで確認しながら治療を行うことができます。

マイクロスコープとは

マイクロスコープは、治療部位を最大20倍以上に拡大して見ることができる歯科用顕微鏡です。根管治療において、マイクロスコープの使用は治療の成功率を大きく向上させることが、数多くの研究で証明されています。

根管は非常に細く複雑

歯の根管は、髪の毛ほどの細さ(直径0.1〜0.2mm程度)しかなく、さらに曲がりくねった複雑な形状をしています。肉眼では見えないこれらの根管を、マイクロスコープで拡大することで、以下のような精密な治療が可能になります。

マイクロスコープで行う根管治療のメリット

  1. 根管の見落としを防ぐ肉眼では発見が困難な細い根管や、通常とは異なる位置にある根管も確認できます。根管の見落としは再発の主要な原因の一つですが、マイクロスコープを使用することで、すべての根管を確実に治療できます。
  2. 感染部位の徹底的な除去拡大視野により、感染した組織や取り残した詰め物を確実に除去できます。肉眼では見逃してしまう小さな感染源も、マイクロスコープなら発見・除去が可能です。
  3. 破折や亀裂の早期発見歯根の小さな亀裂(マイクロクラック)も発見できるため、適切な治療方針を立てることができます。亀裂がある場合、根管治療を行っても予後が悪いことがあるため、早期発見が重要です。
  4. 歯質の温存必要最小限の切削で治療ができるため、健康な歯質を多く残すことができます。これにより、治療後の歯の強度を保つことができます。
  5. 治療の精度向上根管充填の際も、隙間なく緊密に充填できているか確認しながら処置できるため、再感染のリスクを大幅に低減できます。
  6. 再根管治療の成功率向上過去の治療で使用された充填材や、折れた器具の除去など、難易度の高い再治療においても、マイクロスコープは大きな力を発揮します。

日本での普及率はまだ低い

歯科先進国であるアメリカでは、根管治療専門医のマイクロスコープ使用率はほぼ100%ですが、日本の一般歯科医院での導入率は10%以下と言われています。当院では、患者様により良い治療を提供するため、早くからマイクロスコープを導入し、日々技術の研鑽に努めています。

2台体制で効率的な診療

当院では2台のマイクロスコープを設置しているため、複数の診療チェアで同時に精密治療を提供できる体制を整えています。これにより、患者様をお待たせすることなく、質の高い根管治療を受けていただけます。

徹底した感染予防 - ラバーダム防湿法の導入

根管治療の成功には「細菌をいかに根管内に入れないか」が最も重要です。唾液には数億個もの細菌が含まれており、治療中に根管内へ侵入すると再感染のリスクが高まります。

海外の歯科先進国では、根管治療時のラバーダム使用率は90%以上ですが、日本ではまだ30%程度に留まっています。当院では、質の高い根管治療を提供するため、ラバーダム防湿法を積極的に導入しています。

ラバーダム法とは

ラバーダム法とは

ラバーダム法とは、唾液などに含まれる口腔内細菌を根管内に入れないようにする方法のことです。ゴム製のシートで治療する歯だけを隔離し、他の部分を覆うことで、無菌的な環境を作り出します。また、口腔内の湿度をコントロールすることで、より長持ちする虫歯治療や根管治療を行うことができます。さらに、治療中に使用する薬剤や器具が誤って喉に流れ込むのを防ぐ安全面でのメリットもあります。

患者様としては「歯が締め付けられる」「唇が引っ張られる」「ゴムの匂いがする」などのネガティブな意見も多いのですが、当院では自由診療全般及び術者が必要と判断した場合(唾液が入るリスクが高い場合など)にラバーダムを行い診療しております。また、ラバーダムが困難な際にはZOOという装置を用いて常に唾液の侵入を防ぐよう配慮しております。これにより、治療の成功率を高め、長期的に安定した予後を目指します。

丁寧な診査・診断

根管治療を成功させるには、正確な診断が不可欠です。当院では、デジタルレントゲンや口腔内写真を用いて、歯の状態を詳しく確認します。根管の数や形状、感染の広がりなどを把握した上で、最適な治療計画を立案します。

痛みへの配慮

根管治療というと「痛い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。当院では、十分な麻酔を行うことで、治療中の痛みをできる限り軽減しています。麻酔が効きにくい場合は、麻酔方法を工夫したり、炎症を落ち着かせてから本格的な治療を行うなど、患者様の負担を最小限にする配慮をしています。

当院の根管治療へのこだわり

当院では、「可能な限り歯を残す」ことを治療理念としています。根管治療は時間と手間がかかる治療ですが、天然歯に勝る人工物はありません。

一本一本の歯を大切にし、患者様が生涯にわたって自分の歯で食事を楽しめるよう、精密で丁寧な根管治療を提供してまいります。

また、マイクロスコープ2台体制により、精密治療を安定的に提供できる環境を整えています。「見える治療」にこだわり、根管内部を確実に確認しながら処置することで、再発のリスクを最小限に抑えます。

根管治療の流れ

根管治療の流れ
  1. 診査・診断レントゲン撮影や視診、触診、打診などを行い、症状の原因を特定します。根管治療の必要性や治療方針について、詳しくご説明いたします。
  2. 麻酔・ラバーダム装着局所麻酔を行い、痛みを感じないようにします。その後、ラバーダムまたはZOOシステムを装着し、無菌的な環境を整えます。
  3. 感染した神経の除去マイクロスコープで拡大しながら、歯の上部から根管にアクセスし、感染した神経や汚染された組織を専用の器具(ファイル)を用いて丁寧に除去します。肉眼では見えない細かな根管も確実に処置します。
  4. 根管内の洗浄・消毒根管内を薬液で洗浄し、細菌を徹底的に除去します。根管の形を整えながら、何度も洗浄を繰り返すことで、感染源を取り除きます。
  5. 仮の蓋・経過観察根管内に消毒薬を入れ、仮の蓋をします。症状の改善を確認するため、数日〜1週間程度経過を観察します。症状が落ち着くまで、この工程を繰り返すこともあります。
  6. 根管充填根管内が十分に清潔になり、症状が改善したことを確認したら、根管内に薬剤を緊密に充填します。隙間なく封鎖することで、再感染を防ぎます。
  7. 土台の形成根管治療後の歯は、内部が空洞になっているため強度が低下しています。被せ物を支えるための土台(コア)を作製します。
  8. 被せ物の装着歯の形と機能を回復させるため、被せ物(クラウン)を装着します。これにより、歯の強度が回復し、長期的に使用できるようになります。

※治療回数は症状の程度や根管の複雑さにより異なりますが、通常2〜5回程度です。重症例では、それ以上の回数がかかることもあります。

根管治療と抜歯、
どちらを選ぶべきか

根管治療と抜歯、どちらを選ぶべきか

根管治療を行っても必ず歯が残せるわけではありません。以下のような場合は、残念ながら抜歯が推奨されることもあります。

  • 歯根が大きく割れている
  • 根管の形状が複雑すぎて器具が到達できない
  • 歯を支える骨が大きく溶けている
  • 歯根の先端に大きな病巣がある

しかし、可能な限り天然歯を残すことが重要です。抜歯をすると、隣の歯に負担がかかったり、噛み合わせが変化したりするリスクがあります。当院では、まず根管治療による保存を検討し、患者様にとって最善の選択肢をご提案いたします。

根管治療後の注意点

治療直後

  • 麻酔が効いている間(2〜3時間程度)は、食事を控えるか柔らかいものにしてください
  • 頬や唇を噛まないよう注意が必要です
  • 一時的に痛みや違和感が出ることがありますが、通常2〜3日で落ち着きます

仮の蓋がある期間

  • 仮の蓋は外れやすいため、その部分で硬いものを噛まないでください
  • ガムやキャラメルなど、粘着性のある食べ物は避けましょう
  • 仮の蓋が外れた場合は、すぐにご連絡ください

治療完了後

  • 定期的なメンテナンスで、治療後の歯を長持ちさせましょう
  • 治療した歯も虫歯になることがあるため、丁寧なブラッシングを心がけてください
  • 異常を感じたら、早めに受診してください

再根管治療について

再根管治療について

過去に根管治療を受けた歯が再び痛んだり、歯茎が腫れたりする場合、再根管治療が必要になることがあります。

再治療が必要になる主な原因

  1. 初回治療時の感染除去が不十分根管の形状が複雑で、細菌が完全に除去できていなかった場合、時間が経過してから再感染することがあります。
  2. 根管充填の不備根管内の封鎖が不十分で隙間があると、そこから細菌が侵入し、再感染を引き起こします。
  3. 被せ物や詰め物の劣化年月の経過により被せ物と歯の境目に隙間ができ、そこから細菌が侵入することがあります。
  4. 新たな虫歯治療後に新しく虫歯ができ、それが根管まで達してしまうケースもあります。
  5. 歯の破折治療後の歯は強度が低下しているため、強い力がかかると割れてしまい、そこから細菌が侵入することがあります。

再根管治療の難しさ

再根管治療は初回治療よりも難易度が高くなります。理由は以下の通りです。

  • すでに根管内に充填材が入っているため、それを除去する必要がある
  • 根管の形状が変化していることがある
  • 土台や被せ物を外す必要がある
  • 歯質が減少しており、治療後の強度確保が難しい

当院では、可能な限り精密な再治療を行い、再び歯を残せるよう最善を尽くします。ただし、症状によっては抜歯を検討せざるを得ないケースもあることをご理解ください。

根管治療の成功率を
高めるために

根管治療の成功率を高めるために

根管治療の成功率は、さまざまな条件により異なりますが、適切な処置を行えば80〜95%程度といわれています。成功率を高めるためのポイントは下記の通りです。

歯科医院側の要因

  • マイクロスコープの使用による拡大視野での治療
  • ラバーダム防湿などの無菌的処置
  • 十分な時間をかけた丁寧な治療
  • 適切な器具と材料の使用
  • 正確な診断と治療計画

患者様側の要因

  • 治療の中断をせず、最後まで通院する
  • 仮の蓋を外さないよう注意する
  • 治療後の定期メンテナンスを受ける
  • セルフケアをしっかり行う

特に、治療途中での中断は、症状の悪化や抜歯のリスクを大きく高めます。仕事が忙しい、痛みが治まったなどの理由で治療を中断せず、必ず最後まで通院してください。

根管治療後の被せ物について

根管治療後の被せ物について

根管治療を行った歯は、神経を取り除くことで栄養供給が断たれ、もろくなります。そのため、歯を保護し、長持ちさせるために被せ物が必要です。

被せ物の種類

保険診療の被せ物

銀歯(金属冠) 強度は高いが、見た目が目立つ
硬質レジン前装冠 前歯に使用、表面は白いが裏側は金属
CAD/CAM冠 プラスチック製の白い被せ物、使用できる歯が限定される

自由診療の被せ物

セラミッククラウン 審美性・耐久性に優れる
ジルコニアクラウン 強度が高く、奥歯にも適している
ゴールドクラウン 適合性が良く、歯に優しい

被せ物の選択は、治療する歯の位置、噛み合わせの状態、審美的な要望などを総合的に考慮して決定します。詳しくは診察時にご相談ください。

よくあるご質問

根管治療は痛いですか?

治療中は麻酔を使用するため、ほとんど痛みはありません。ただし、炎症が強い場合は麻酔が効きにくいこともあります。その場合は、まず炎症を抑える処置を行ってから本格的な治療に入ります。治療後は多少の違和感や鈍痛が出ることがありますが、通常2〜3日で治まります。

治療期間はどのくらいですか?

症状の程度や根管の複雑さにより異なりますが、通常2〜5回程度の通院が必要です。1回の治療時間は30分〜1時間程度です。重症例では、さらに回数がかかることもあります。

根管治療をしないとどうなりますか?

放置すると感染が拡大し、以下のようなリスクがあります。

  • 激しい痛みや腫れが悪化する
  • 歯を支える骨が溶ける
  • 隣の歯にも悪影響を及ぼす
  • 顔が腫れたり、発熱したりする
  • 最終的には抜歯が必要になる

早期治療が、歯を残すための最善の方法です。

治療後、歯はどのくらい持ちますか?

適切な治療と定期的なメンテナンスを行えば、10年、20年と長期間使用できます。ただし、歯ぎしりや食いしばりが強い方、メンテナンスを怠る方は、再治療や抜歯のリスクが高まります。

神経を取ると歯が黒くなると聞きましたが本当ですか?

神経を取ると、歯に栄養が供給されなくなるため、徐々に変色することがあります。特に前歯の場合、審美的な問題となることがあります。気になる場合は、セラミックなどの白い被せ物で対応できます。

妊娠中でも根管治療は受けられますか?

基本的には受けられますが、妊娠時期により注意が必要です。レントゲン撮影や麻酔の使用について、妊娠の状況を必ずお伝えください。安定期(妊娠5〜7ヶ月)が治療に適しています。

他院で抜歯と言われましたが、残せる可能性はありますか?

歯の状態により異なりますが、セカンドオピニオンとして診察することは可能です。レントゲンや口腔内の状態を確認し、保存の可能性について誠実にお答えいたします。ただし、すべての歯が残せるわけではないことをご理解ください。

ラバーダムは必ず使用しますか?

当院では、自由診療全般および保険診療でも術者が必要と判断した場合にラバーダムを使用します。ラバーダムの装着が困難な場合は、ZOOシステムなど代替手段を用いて、可能な限り無菌的な環境で治療を行います。

根管治療後の
メンテナンスの重要性

歯を残すための最後の砦!

根管治療が成功しても、その後のケアを怠ると再発のリスクが高まります。

定期検診を受けましょう

治療後は、3〜6ヶ月ごとの定期検診をお勧めしています。レントゲン検査により、根の先に異常がないか、被せ物に問題がないかを確認します。

日々のセルフケア

丁寧なブラッシング 歯と歯茎の境目を意識して磨く
フロスや歯間ブラシの使用 歯と歯の間の清掃も重要
定期的な歯科クリーニング 自分では取れない汚れを除去

噛み合わせのチェック

歯ぎしりや食いしばりがある方は、マウスピース(ナイトガード)の使用を検討しましょう。過度な力から歯を守ることができます。

歯の痛みや違和感を
放置していませんか?

歯の痛みや違和感を放置していませんか?

根管治療は「歯を残すための最後の砦」です。痛みが治まったからといって放置すると、感染が静かに進行し、気づいたときには手遅れになっていることもあります。

早期の治療が、歯を守る最善の方法です。

気になる症状がある方、他院で抜歯と言われた方も、まずはお気軽にご相談ください。丁寧な診査・診断のもと、最適な治療プランをご提案いたします。

診療時間

09:30-13:00 ×
14:00-18:00 ××

【 休診日 】 月曜・祝日
※土曜日は17時まで
※最終受付は診療終了30分前になります。

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