
診療時間
| 月火水木金土日 | |
| 09:30-13:00 | ×●●●●●● |
| 14:00-18:00 | ×●●●●※× |
【 休診日 】 月曜・祝日
※土曜日は17時まで
※最終受付は診療終了30分前になります。
歯の内部にある神経や血管が入っている「根管」が細菌感染した際に行う治療です。重度の虫歯や歯の破折により神経が感染・炎症を起こすと、激しい痛みや腫れを引き起こします。根管治療は、感染した神経を取り除き、根管内を徹底的に洗浄・消毒することで、歯を抜かずに残すための重要な治療法です。
歯の根管は非常に複雑な構造をしており、細く曲がりくねった形状をしています。前歯では1〜2本、奥歯では3〜4本の根管があり、それぞれを丁寧に治療する必要があります。根管治療は歯科治療の中でも特に高度な技術と時間を要する治療ですが、成功すれば歯を長期間保存することができます。
当院では、精密な根管治療により、大切な歯を可能な限り保存することを目指しています。
これらの症状は根管治療が必要なサインかもしれません。放置すると感染が拡大し、骨が溶けたり、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。早めの受診をお勧めします。
当院では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を2台導入しており、肉眼では見えない細部まで確認しながら治療を行うことができます。
マイクロスコープは、治療部位を最大20倍以上に拡大して見ることができる歯科用顕微鏡です。根管治療において、マイクロスコープの使用は治療の成功率を大きく向上させることが、数多くの研究で証明されています。
歯の根管は、髪の毛ほどの細さ(直径0.1〜0.2mm程度)しかなく、さらに曲がりくねった複雑な形状をしています。肉眼では見えないこれらの根管を、マイクロスコープで拡大することで、以下のような精密な治療が可能になります。
歯科先進国であるアメリカでは、根管治療専門医のマイクロスコープ使用率はほぼ100%ですが、日本の一般歯科医院での導入率は10%以下と言われています。当院では、患者様により良い治療を提供するため、早くからマイクロスコープを導入し、日々技術の研鑽に努めています。
当院では2台のマイクロスコープを設置しているため、複数の診療チェアで同時に精密治療を提供できる体制を整えています。これにより、患者様をお待たせすることなく、質の高い根管治療を受けていただけます。
根管治療の成功には「細菌をいかに根管内に入れないか」が最も重要です。唾液には数億個もの細菌が含まれており、治療中に根管内へ侵入すると再感染のリスクが高まります。
海外の歯科先進国では、根管治療時のラバーダム使用率は90%以上ですが、日本ではまだ30%程度に留まっています。当院では、質の高い根管治療を提供するため、ラバーダム防湿法を積極的に導入しています。
ラバーダム法とは、唾液などに含まれる口腔内細菌を根管内に入れないようにする方法のことです。ゴム製のシートで治療する歯だけを隔離し、他の部分を覆うことで、無菌的な環境を作り出します。また、口腔内の湿度をコントロールすることで、より長持ちする虫歯治療や根管治療を行うことができます。さらに、治療中に使用する薬剤や器具が誤って喉に流れ込むのを防ぐ安全面でのメリットもあります。
患者様としては「歯が締め付けられる」「唇が引っ張られる」「ゴムの匂いがする」などのネガティブな意見も多いのですが、当院では自由診療全般及び術者が必要と判断した場合(唾液が入るリスクが高い場合など)にラバーダムを行い診療しております。また、ラバーダムが困難な際にはZOOという装置を用いて常に唾液の侵入を防ぐよう配慮しております。これにより、治療の成功率を高め、長期的に安定した予後を目指します。
根管治療を成功させるには、正確な診断が不可欠です。当院では、デジタルレントゲンや口腔内写真を用いて、歯の状態を詳しく確認します。根管の数や形状、感染の広がりなどを把握した上で、最適な治療計画を立案します。
根管治療というと「痛い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。当院では、十分な麻酔を行うことで、治療中の痛みをできる限り軽減しています。麻酔が効きにくい場合は、麻酔方法を工夫したり、炎症を落ち着かせてから本格的な治療を行うなど、患者様の負担を最小限にする配慮をしています。
当院では、「可能な限り歯を残す」ことを治療理念としています。根管治療は時間と手間がかかる治療ですが、天然歯に勝る人工物はありません。
一本一本の歯を大切にし、患者様が生涯にわたって自分の歯で食事を楽しめるよう、精密で丁寧な根管治療を提供してまいります。
また、マイクロスコープ2台体制により、精密治療を安定的に提供できる環境を整えています。「見える治療」にこだわり、根管内部を確実に確認しながら処置することで、再発のリスクを最小限に抑えます。
※治療回数は症状の程度や根管の複雑さにより異なりますが、通常2〜5回程度です。重症例では、それ以上の回数がかかることもあります。
根管治療を行っても必ず歯が残せるわけではありません。以下のような場合は、残念ながら抜歯が推奨されることもあります。
しかし、可能な限り天然歯を残すことが重要です。抜歯をすると、隣の歯に負担がかかったり、噛み合わせが変化したりするリスクがあります。当院では、まず根管治療による保存を検討し、患者様にとって最善の選択肢をご提案いたします。
過去に根管治療を受けた歯が再び痛んだり、歯茎が腫れたりする場合、再根管治療が必要になることがあります。
再根管治療は初回治療よりも難易度が高くなります。理由は以下の通りです。
当院では、可能な限り精密な再治療を行い、再び歯を残せるよう最善を尽くします。ただし、症状によっては抜歯を検討せざるを得ないケースもあることをご理解ください。
根管治療の成功率は、さまざまな条件により異なりますが、適切な処置を行えば80〜95%程度といわれています。成功率を高めるためのポイントは下記の通りです。
特に、治療途中での中断は、症状の悪化や抜歯のリスクを大きく高めます。仕事が忙しい、痛みが治まったなどの理由で治療を中断せず、必ず最後まで通院してください。
根管治療を行った歯は、神経を取り除くことで栄養供給が断たれ、もろくなります。そのため、歯を保護し、長持ちさせるために被せ物が必要です。
| 銀歯(金属冠) | 強度は高いが、見た目が目立つ |
|---|---|
| 硬質レジン前装冠 | 前歯に使用、表面は白いが裏側は金属 |
| CAD/CAM冠 | プラスチック製の白い被せ物、使用できる歯が限定される |
| セラミッククラウン | 審美性・耐久性に優れる |
|---|---|
| ジルコニアクラウン | 強度が高く、奥歯にも適している |
| ゴールドクラウン | 適合性が良く、歯に優しい |
被せ物の選択は、治療する歯の位置、噛み合わせの状態、審美的な要望などを総合的に考慮して決定します。詳しくは診察時にご相談ください。
治療中は麻酔を使用するため、ほとんど痛みはありません。ただし、炎症が強い場合は麻酔が効きにくいこともあります。その場合は、まず炎症を抑える処置を行ってから本格的な治療に入ります。治療後は多少の違和感や鈍痛が出ることがありますが、通常2〜3日で治まります。
症状の程度や根管の複雑さにより異なりますが、通常2〜5回程度の通院が必要です。1回の治療時間は30分〜1時間程度です。重症例では、さらに回数がかかることもあります。
放置すると感染が拡大し、以下のようなリスクがあります。
早期治療が、歯を残すための最善の方法です。
適切な治療と定期的なメンテナンスを行えば、10年、20年と長期間使用できます。ただし、歯ぎしりや食いしばりが強い方、メンテナンスを怠る方は、再治療や抜歯のリスクが高まります。
神経を取ると、歯に栄養が供給されなくなるため、徐々に変色することがあります。特に前歯の場合、審美的な問題となることがあります。気になる場合は、セラミックなどの白い被せ物で対応できます。
基本的には受けられますが、妊娠時期により注意が必要です。レントゲン撮影や麻酔の使用について、妊娠の状況を必ずお伝えください。安定期(妊娠5〜7ヶ月)が治療に適しています。
歯の状態により異なりますが、セカンドオピニオンとして診察することは可能です。レントゲンや口腔内の状態を確認し、保存の可能性について誠実にお答えいたします。ただし、すべての歯が残せるわけではないことをご理解ください。
当院では、自由診療全般および保険診療でも術者が必要と判断した場合にラバーダムを使用します。ラバーダムの装着が困難な場合は、ZOOシステムなど代替手段を用いて、可能な限り無菌的な環境で治療を行います。
根管治療が成功しても、その後のケアを怠ると再発のリスクが高まります。
治療後は、3〜6ヶ月ごとの定期検診をお勧めしています。レントゲン検査により、根の先に異常がないか、被せ物に問題がないかを確認します。
| 丁寧なブラッシング | 歯と歯茎の境目を意識して磨く |
|---|---|
| フロスや歯間ブラシの使用 | 歯と歯の間の清掃も重要 |
| 定期的な歯科クリーニング | 自分では取れない汚れを除去 |
歯ぎしりや食いしばりがある方は、マウスピース(ナイトガード)の使用を検討しましょう。過度な力から歯を守ることができます。
根管治療は「歯を残すための最後の砦」です。痛みが治まったからといって放置すると、感染が静かに進行し、気づいたときには手遅れになっていることもあります。
早期の治療が、歯を守る最善の方法です。
気になる症状がある方、他院で抜歯と言われた方も、まずはお気軽にご相談ください。丁寧な診査・診断のもと、最適な治療プランをご提案いたします。

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