6月の休診日・矯正日について

6月の休診日は、6月1日(日)、15日(日)、29日(日)となります。 また、6月の矯正日は6月7日(土)、6月19日(木)となります。 よろしくお願い致します。

2025.06.05

歯の神経を残す治療をご存じでしょうか?

歯の神経を残すとは? 虫歯が神経の近くまで進行してしまったり怪我により歯を折ってしまった場合、細菌感染が神経の上部の一部分で留まっている可能性があります。 このような場合、神経の一部分のみを取り除き密閉性の優れた材料で封鎖することで、大部分の神経を温存できる可能性があります。 前歯の外傷の症例 こちらは前歯の外傷の症例です。1年ほど前、外傷により前歯を受傷しコンポジットレジンにて修復を行いましたが、最近になりしみる症状がでてきたため当院へ来院されました。 初診時の口腔内写真です。受傷部位は右上の2になります。 レントゲン写真がこちらになります。 電気歯髄診(+)、コールドテスト(+)、打診痛(ー)、根尖部透過像(-)診査の結果、Reversible pulpitis(可逆性歯髄炎)、Normal apical tissues(健康な根尖周囲組織)と診断しました。 上記から、歯冠破折時・破折後から現在に至るまで歯髄の感染は根管上部に限局しており、歯髄を切断し健康な歯髄の温存は可能なのではないかと考え、歯髄温存治療の適応と判断し治療を開始しました。 こちらが古い修復物を取り除いている途中の写真です。 唾液の侵入などしないようにラバーダム防湿を行い、環境整備に努めています。削っている最深部でうっすらと赤みを帯びて見えてきているのが歯髄の頭の部分です。 こちらが、歯髄がでてきたところです。 上部の炎症が強く生じてしまっている歯髄を取り除き健康な歯髄を判別、保存しているところです。 止血も良好で歯髄保存に際し問題がないことを確認しています。 こちらがMTAセメントを充填している写真です。今回はBioMTAセメントを用いました。 こちらがMTAセメント充填後の写真です。歯髄腔内で緊密にMTAセメントが充填されていることが確認できます。 次回、来院時には症状が特に問題ないことを確認の上ダイレクトボンディングを行いました。 治療後の写真 こちらが治療後の写真になります。萌出途中であること、正中閉鎖が成されていない時期であるため形態の付与が困難な症例でしたが、明らかな左右差のある形態異常も改善され患者本人・ご家族共に満足のいく仕上がりになったかと思います。 当院では拡大視野下における無菌的な治療により、このような歯髄温存を図る治療に積極的に取り組んでおります。歯の寿命をなるべく延ばしたい、より審美的な治療にご興味がある方は一度当院までご相談ください。 治療費 ¥60,500~(自費治療:歯髄温存+ダイレクトボンディング) メリット 健康な歯髄の温存ができる。歯の切削介入が最小限にできる。機能的な回復のみならず審美的な形態回復もできる。 デメリット 歯が欠けてしまう可能性がある。将来、根管治療が必要となる可能性がある。

2025.05.26

根管治療とは?歯科での治療内容・費用・痛みまで徹底解説!

「歯の痛みがひどくて歯医者に行ったら“根管治療”と言われた…」そんな経験はありませんか?根管治療は、歯の神経や根の部分に問題が生じた際に行われる重要な治療法です。 この記事では、根管治療の意味、流れ、費用、痛み、治療後の注意点などを分かりやすく解説します。 根管治療とは? 根管治療(こんかんちりょう)は、虫歯が進行して歯の神経(歯髄)まで達した際に、感染した神経や組織を除去し、根管内を清掃・消毒して再感染を防ぐ治療法です。 「歯の根の治療」とも呼ばれ、歯を抜かずに保存するための最後の手段とされています。 根管治療が必要なケース 根管治療が必要となる主なケースは以下の通りです。 重度の虫歯 虫歯が進行し、歯髄に達した場合。 歯の根に膿がたまっている 根尖性歯周炎などで膿がたまっている場合。 歯を残すための最後の手段 抜歯を避け、歯を保存するために行われる場合。 歯の痛みや腫れ 歯の内部に感染が広がり、痛みや腫れが生じた場合。 根管治療の流れ 根管治療は以下のステップで行われます。 診査・診断レントゲンやCT撮影を行い、歯の状態を確認します。 麻酔治療中の痛みを抑えるため、局所麻酔を行います。 感染組織の除去感染した組織や神経を除去します。 根管内の清掃・消毒専用の器具や薬剤を使用して、根管内を徹底的に清掃・消毒します。 根管充填清掃後、根管内に薬剤を充填し、密閉します。 最終的な修復クラウンやインレーなどで歯を補強し、機能を回復させます。 当院では最新の技術・設備として、マイクロスコープやCT、ニッケルチタンファイルなどを使用することで、より精密な治療が可能となっています。 治療期間・回数・費用の目安 治療回数 通常2〜4回(症状により異なる) 治療期間 2〜6週間程度 費用の目安 保険診療:約数千円〜1万円前後自費診療:約4万円~10万円前後、部位や歯の状態によって異なります 当院ではより精度の高い根管治療として自費治療を行っております。再発のリスクを可能な限り排除し長期にわたり機能できる歯の状態を目指します。治療内容や費用については、担当医までご相談下さい。 根管治療の痛みについて 根管治療後に数日間、鈍痛や違和感を感じることがあります。これは、治療による炎症反応や組織の回復過程で生じるもので、術後2~3日がピークで通常は時間の経過とともに改善します。 痛みが強い場合や長引く場合は、担当医までご相談下さい。 治療後の注意点とメンテナンス 根管治療後の歯を長持ちさせるためには、以下の点に注意が必要です。 仮封や最終的な修復物が外れないよう注意 治療中や治療後の歯は歯質が薄いために脆くなっているため、硬いものを噛むのは避けましょう 定期的な通院と歯科検診 治療後の経過を確認し、再感染を防ぐために定期的なチェックが重要です 正しいブラッシングと予防ケア 口腔内を清潔に保ち、再発を防ぎましょう また、治療後の歯は神経がないため、虫歯になっても痛みを感じにくくなります。そのため、定期的な検診で早期発見・早期治療を心がけましょう。 よくある質問 根管治療で歯はどれくらいもちますか? 適切な治療とその後のケアを行えば、長期間歯を維持することが可能です。しかし、再感染や破折のリスクもあるため、定期的なメンテナンスが重要となります。 根管治療を途中でやめるとどうなりますか? 治療を中断すると、感染が再発し、痛みや腫れが生じる可能性があります。最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。治療は最後まで受けるようにしましょう。 根管治療は保険適用されますか? 基本的な根管治療は保険適用されます。ただし、マイクロスコープやCTなどを用いた精密な根管治療を希望する場合や、特殊な材料を使用する場合には自費診療となることがあります。精密な根管治療をご希望の際には事前に担当医までご相談下さい。 まとめ 根管治療は、歯を抜かずに保存するための重要な治療法です。最新の技術や設備を活用することで、治療の成功率が向上し、再発のリスクを減らすことができます。治療後のケアや定期的なメンテナンスも、歯を長持ちさせるためには欠かせません。不安や疑問がある場合は、担当医までご相談下さい。 この記事が、根管治療についての理解を深める一助となれば幸いです。ご自身の歯を大切にし、健康な口腔内環境を維持していきましょう。 WEB予約

2025.05.17

矯正治療は一般歯科でも可能?専門医院との違いやメリットを徹底解説

矯正治療というと「専門の矯正歯科でしか受けられないのでは?」と思われる方も多いのではないでしょうか。実は、近年では一般歯科でも矯正治療を受けられるケースが増えており、多くの患者様にとって通いやすく、治療が身近なものになっています。 本記事では、矯正治療の基本から、一般歯科で受けるメリット、専門医院との違い、医院選びのポイントまでをわかりやすく解説します。 矯正治療とは?基本的な治療法とその目的 矯正治療とは、歯並びやかみ合わせの乱れを正しく整える歯科治療の一つです。見た目の美しさだけでなく、しっかり噛める機能的な口腔環境をつくること、患者様ご自身でも快適にセルフケアがしやすい口腔環境を整えることを目的としています。 代表的な矯正治療の方法には以下のようなものがあります ワイヤー矯正 歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を少しずつ動かしていく方法で最も一般的です。当院ではプラスチックブラケットとメタルワイヤー、セラミックブラケットと審美ワイヤーの2種類をご用意しております。 マウスピース矯正(例:インビザライン) 透明な取り外し可能なマウスピースを使って歯を動かす治療です。見た目に目立ちにくいのが特徴です。 矯正治療により、セルフケアのしやすい口腔環境に整えることで虫歯や歯周病のリスクを下げたり、発音の改善、顎の負担軽減など、健康面でも多くのメリットがあります。 一般歯科医院で矯正治療を受けるメリット 一般歯科医院で矯正治療を受けることには、次のような利点があります。 総合的な口腔ケアが可能 矯正治療中にも虫歯や歯周病のリスクはあります。 当院では定期検診やクリーニングと並行して矯正治療ができるため、お口全体の健康を保ちやすくなります。 通いやすさ・予約の取りやすさ 地域に根ざした一般歯科医院は通院しやすく、予約も柔軟に対応してくれることが多いです。 お仕事や学校の都合に合わせた通院スケジュールが立てやすくなります。 費用面での柔軟な対応 当院では、矯正治療の費用をクレジットカード払いやデンタルローンなどに対応しており、治療開始するにあたり費用についても相談しやすいのが特徴です。 ご家族で通える安心感 同じ医院でお子様からご年配の方まで幅広く診療を受けられるため、家族全員の通院を一本化できるのも大きなメリットです。 専門医院との違いと選び方のポイント 矯正専門医院は、矯正治療に特化しており、複雑な症例や難症例にも対応できる高度な技術と設備を備えています。また、生まれつき大人の歯の本数が少ない場合には保険診療にて矯正治療も行うことが可能となります。 そのような場合には大学病院の矯正歯科と連携を取りながら治療に取り組んでいきます。 当院では矯正治療を専門に行う歯科医師が在籍しており、軽度〜中等度の症例には十分対応可能です。以下のような視点で、どちらを選ぶかを判断するとよいかと思います。 症例の難易度 複雑な歯並びや顎の問題がある場合は、専門医院を勧める場合があります。 通いやすさと相談のしやすさ 継続的に通う必要があるため、生活圏内の歯科医院が便利です。 総合診療との併用 虫歯や歯周病の治療、予防管理も一緒に進めたい場合には、一般歯科医院での矯正治療が適しています。 当院での矯正治療の流れと特徴 当院では、患者様一人ひとりのお口の状態やライフスタイルに合わせた矯正治療を行っています。 初診カウンセリングまずはお悩みやご希望を丁寧にお伺いし、必要に応じてレントゲンや口腔内スキャンを行います。 治療計画のご説明診断結果をもとに、使用する装置、治療期間、費用などをわかりやすくご説明いたします。 治療開始治療計画や治療費用などにご納得いただいたうえで治療を開始します。月1回程度の通院で、歯の動きやお口の状態をチェックします。 治療完了・保定期間歯並びが整ったら、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)を装着し、定期的なチェックを行います。 よくある質問 矯正治療は痛いですか? 装置をつけた直後や調整後に一時的な痛みを感じることがありますが、多くの場合数日で落ち着きます。 食事は制限されますか? ワイヤー矯正では硬いものや粘着性のある食べ物は控えるのが望ましいです。マウスピース矯正では取り外して食事できるので制限が少ないです。 治療期間はどれくらいですか? 症例にもよりますが、軽度の場合は6ヶ月〜1年、標準的には1年半〜2年が目安です。但し、ご年齢や歯列、骨格、矯正治療のゴールによって異なりますので詳しくお知りになりたい方は矯正相談までお越しください。 毎月第1土曜日、第3土曜日に矯正相談を行っておりますのでご連絡をお待ちしております。 まとめ:一般歯科医院での矯正治療はこんな方におすすめ 虫歯や歯周病の管理も一緒にしたい方 通院のしやすさを重視したい方 家族で同じ医院に通いたい方 専門的な相談を身近な環境で受けたい方 矯正治療は、見た目を美しく整えるだけでなく、お口の健康全体に大きく関わる大切な治療です。ご自身に合った医院と治療方法を選び、納得のいく治療を受けましょう。 当院では、無料相談も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。 電話で申し込む

2025.05.09

[ご案内] 保険医療機関における書面掲示

保険医療機関における書面掲示について 令和6年6月診療報酬改定に基づき、「施設基準等で定められている保険医療機関の書面掲示事項」について当院の公式サイトに掲載いたします。 明細書について 当院は療担規則に則り、明細書を無償で交付いたします。 一般名での処方について 後発医薬品があるお薬については、患者様にご説明の上、商品名ではなく一般名(有効成分の名称)で処方する場合がございます。 医療情報の活用について 当院は質の高い診療を実施するため、オンライン資格確認や電子処方箋のデータ等から取得する情報を活用して診療を行っています。 医療DX推進体制の整備 マイナ保険証を促進する等、医療DXを通じて医療を提供できるよう取り組んでいます。 正確な情報を取得・活用するため、マイナ保険証をご持参いただき、オンライン資格確認等の利用にご協力をお願いいたします。 医療DX推進体制整備に関する当院の対応 オンライン請求を行っております オンライン資格確認を行う体制を有しております 電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診察室で閲覧又は活用できる体制を有しております 電子処方箋を発行する体制を導入予定です 電子カルテ情報共有サービスを活用できる体制については当該サービスの対応待ちです マイナンバーカードの健康保険証利用の使用について、お声掛け・ポスター掲示行っています 医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報を取得し、及び活用して診療を行うことについて、当該保険医療機関の見やすい場所及びウェブサイト等に掲示いたします 診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めています。

2025.05.08

VPTって何ですか?

Vital Pulp Therapyは皆さん、聞いたことはあるでしょうか。 歯髄温存治療(Vital Pulp Therapy)とは、虫歯が歯髄近くにまで進行してしまい歯髄に感染が起きている場合に、感染した歯髄は取り除き健康な歯髄をできるだけ温存し、歯の機能を維持する為に行う治療法です。 目的:歯髄に細菌感染などで炎症が生じているがその状態が限局しており根管内の歯髄が健康な状態が残っている場合に、治療によって歯髄を保護・温存することを目指します。 歯髄温存治療の成功率 歯髄を温存する場合、虫歯の状態、歯髄の感染状況によって以下の二つの治療方法を行います。 Direct Pulp Capping(直接歯髄覆罩) Direct Pulp Cappingは、歯髄が軽度の炎症にとどまっている場合に行われる方法で、カルシウム水酸化物やMTA(Mineral Trioxide Aggregate)などの材料を使って歯髄を覆います。 成功率 カルシウム水酸化物を使用した場合、成功率はおおよそ**60%〜90%**と報告されています。MTA(Mineral Trioxide Aggregate)を使用した場合、成功率は90%以上とされることが多いです。 MTAは、カルシウム水酸化物よりも優れた歯髄再生の促進効果があり、密封性が高いため、より良好な予後が期待されます。 "Pulpotomy(歯髄切除術) Pulpotomyは、歯髄の上層部分を切除し、下層部分を保存する方法です。 成功率 若年者の歯や乳歯においては、Pulpotomyの成功率は**80%〜95%**程度とされています。 成功率は、歯髄切除後の封鎖性や感染の有無、患者の年齢によって大きく影響されます。 当院では上記の研究報告を参考に、より成功率の高いMTAを使用した歯髄温存治療を行っています。 実際の症例写真 こちらは右下の小臼歯において歯髄温存治療を行った症例です。 白く映っている部分が古い修復物で歯髄と近接しているのがわかります。 削っている部分に古い修復物がありその中で虫歯が進行していました。 歯髄温存治療では治療中に口腔内細菌の混入を防ぐ為ラバーダム防湿を行い環境を整備して治療に取り掛かります。 こちらが虫歯を取り除いている最中の写真です。 うっすら神経の頭が見えてきています。 カリエスディテクターという虫歯を染め出す染色液を使用し虫歯の取り残しがないかを確認しています。 虫歯を取り除いた後、歯髄の頭の感染した部分を取り除いている写真です。 感染している歯髄は炎症を生じているので出血がみられます。細菌感染していると思われる歯髄を顕微鏡を見ながら取り除いていきます。 こちらが感染歯髄を取り除き健全な歯髄を温存した状態です。 健全な歯髄では血流が確認できます。 こちらがMTAを充填した状態です。今回はBioMTAセメントを使用しました。 こちらがMTA充填後のデンタル写真になります。根管の上部をMTAセメントにより緊密に閉鎖できているのがわかります。 最後に 歯髄温存療法は100%の成功率ではありません。 歯髄の状態によっては今後将来のどこかのタイミングで根管治療が必要になってしまう場合もあり得ます。 しかし、適切な治療を行うことで健全な歯髄を少しでも長く温存できるのであれば、それだけ歯の寿命は長く保つことができると考え、このような治療に取り組んでいます。 歯の治療は何度も繰り返すことができる訳ではありません。治療を繰り返す度に歯の寿命は短くなってしまいます。 ご自身の歯をなるべく保存したいという方、歯髄温存治療をご希望の方はご連絡をお待ちしております。 虫歯の状況によっては歯髄温存治療の適応ではない場合もございます。) 治療費 自費診療 費用 27,500円~ メリット 歯髄を温存することができる、歯の免疫機構を温存できる デメリット 将来、根管治療が必要となる場合もある

2025.02.06

上の歯、知らないうちに虫歯になっていませんか?

小臼歯の隣り合ったところにできていた虫歯 今回、ご紹介するのは左上の小臼歯の隣り合ったところにできた虫歯治療です。 隣の金属の歯と間のところが、うっすらとグレーがかっているようにみえます。 こちらが虫歯の入り口のところを削った写真です。 このように中で虫歯が生じていたのがわかります。早期発見・早期治療を行うことで症状が出る前に治療を行うことができました。 こちらが虫歯を取り除いた後の写真です。 先ほどの黒い部分がなくなっているのがわかります。 こちらが白い詰め物を行った後の写真です。 最初の写真と比較すると黒い部分がなくなっているのがわかります。形も大きな問題はありません。 当院では虫歯があるからといってむやみやたらと削る治療は行いません。治療を行うリスクをきちんと認識しているからです。 虫歯の状態や食生活・生活習慣によるむし歯が進行するリスク、現在・未来のライフスタイルや患者さんの希望に応じて、今治療を行うのか、経過観察を行うのか、適切な治療プランを考えていきます。 精密な虫歯治療や歯周病も含めたお口のマネジメントにご興味のある方は当院までご連絡ください。お待ちしております。 治療費 保険治療 メリット 治療回数が1回で終わる デメリット 天然歯やセラミックと比較し着色しやすい。歯ぎしりにより欠けるリスクがある

2025.01.29

歯の根っこの治療の後、皆さんご存知でしょうか?

虫歯が神経にまで進行してしまった場合、歯の神経の治療が必要となります。 症例の解説 今回の症例は左上7の部位です。 修復物の2次カリエスで、強い自覚症状は認めなかったものの以前から違和感を感じていた部位となります。 レントゲン画像からは、修復物の中で元々の虫歯が歯髄近くにまで及んでいたことが推察されます。 臨床診断:打診通(±)、根尖部圧痛(±)、動揺度(-)、冷温水痛(-)、電気歯髄診(-) 以上より、 Symptomatic irreversible pulpitis:症候性不可逆性歯髄炎 Symptomatic apical periodontitis:症候性根尖性歯周炎 と診断しました。 現在、AAE(米国歯内療法学会)では歯髄の状態を示す診断名、根尖周囲の状態を示す診断名に分けて付けています。 上記より根管治療が必要と判断し根管治療を開始しました。 治療中のCT画像 こちらが治療中のCT画像になります。根尖周囲に透過像が拡がり骨組織を失っている状態です。 根尖病変による上顎洞への炎症波及により上顎洞粘膜の肥厚も認められます。 骨吸収像は根尖部に留まらず歯周ポケットとも交通しており、状態が厳しいことが予想されます。 CT画像では根尖病変の大きさの他、根管数や根管の走行など従来の2次元の画像では把握が困難な情報を得ることができ、根管治療の成功率を高める一助となります。 通法どおり歯冠・根管内の感染を取り除き、bacterial reduction(細菌数の減少)を図ります。 シーラーとガッターパーチャという人工のゴム状のお薬を、細菌が入り込むスペースができないように緊密に詰めていきます。 こちらが根管充填を終えた時点でのデンタル写真です。 その後、症状に問題ないことを確認して被せ物の治療を行いました。 術後のCT画像 こちらが術後1年経過時のCT画像になります。 歯の根っこの周りに正常な骨組織ができているのがわかります。 こちらが別な角度からのCT画像です。 歯周ポケットと交通していた部分にもしっかりと骨が再生されています。 根尖病変の治癒に伴い、上顎洞への炎症も改善し上顎洞粘膜の肥厚も改善しています。 適切な診断、適切な治療手順を踏むことでこのような治療結果を得ることができたと思います。 最後に さて、近年、行われた根管治療の治療成績の報告を見ると、初回の根管治療(initial treatment)では85%、再根管治療(retreatment)では83%、外科的歯内療法(手術用顕微鏡を用いたroot-end surgery)では94%の成功率とされています。 当院では保険治療の他、この治療成功率を高めるために精密根管治療、精密虫歯治療にも取り組んでおります。 根管治療に関してお悩みのことがございましたら当院までご連絡下さい。皆様のご来院をお待ちしております。 治療費 保険治療 メリット 保険治療であるため治療費が抑えられる デメリット 再感染を生じる可能性がある

2025.01.24

東北大学歯学部講演会に参加してきました!

12月8日東北大学歯学部学術講演会に参加してきました。 今回のテーマは「フリーソフトで始めるDigital Dentistry ‐IOSやCBCTデータの活かし方‐」です。 昨今のデジタル化の波は凄まじく、これまでは経験で補われていた部分を、デジタルの力でサポートができるようになりました。 当院でもCTや口腔内スキャナーを取り入れて治療に取り組んでいますが、それらをさらに活用できるように情報をアップデートしてきました。 非常に興味深かったのは歯周外科における治療シュミレーションのガイドサポートの運用です。難易度の高い切開線の位置をコンピュータでシュミレーションした位置に寸分違わず実際の口腔内に再現するガイドサポートは術者の負担を軽減する点で素晴らしい技術だと思いました。 当院でも今後さらにデジタルデータを活用して患者さんの治療計画や手術時のガイドに生かせるように工夫していきたいと思います。 当院は12月28日㈯まで診療しております。2025年は1月4日㈯より診療開始です。 年内のご予約にはまだ空きがございますので、お口の中でお困りごとがございましたら当院までご相談ください。ご来院をお待ちしております。

2024.12.16

歯と歯の間の虫歯に気づいていますか?

当院にて行った虫歯治療をご紹介します こちらは歯と歯の間にできてしまった虫歯の治療です。 この大きさですと口腔内診査で指摘するまで患者さんに自覚症状はありませんでした。 こちらがレントゲン写真になります。 歯と歯の間のコンタクト部分に黒くなっているのがわかりますでしょうか。これが虫歯です。 治療前 こちらが歯の拡大した写真になります。歯と歯の間の少し白っぽくなっている所が虫歯になっている部分です。 レントゲン写真から歯の神経には影響を及ぼさない範囲の虫歯であることが予想されました。 治療途中 こちらが治療途中の写真になります。 当院ではルーペやマイクロスコープを使用して慎重に虫歯の除去を進めていきます。 虫歯治療を決断する虫歯の進行度とは? こちらは欧米のカリオロジーの専門家が中心となって委員会が設立されまとめられたICDAS(International Caries Detection and Assessment System)を用いたう蝕の基準です。 この症例では象牙質への陰影があるのでコード4となります。 歯科衛生士のう蝕予防管理テキストブックより引用 こちらが虫歯を取り除いた写真になります。 虫歯が完全に除去され黒い部分や茶色の部分が無い事がわかるかと思います。 これから修復治療、つまり詰め物を行う治療を行っていきます。 ルーペやマイクロスコープを用いて段差がなく天然歯の形態を模倣した詰め物を行っていきます。 マイクロスコープ診療の心強い味方 「Yirro-plus ミラー」 ペントロンジャパン株式会社ホームページより引用 Yirro-plus ミラーとはミラー表面へ放射状にエアーを噴射し、常にミラー表面をクリアな状態に保つことができる、セルフクリーニングミラーシステムです。 ミラーハンドルの先端部からミラー表面全体へ放射状にエアーを噴射する事で曇りや水滴の付着を防止し、常にクリアな視界を術者へ伝達します。 これにより細かい部分もしっかりと確認する事ができ、精密な虫歯治療を行う事が可能となります。 治療後 こちらが治療後の写真となります。 ほとんど天然歯と遜色ない詰め物ができました。時間の経過とともに色も馴染んでくるかと思います。 最後に 当院では虫歯治療の介入の必要性をレントゲンや拡大視野での観察をもとに決定します。 そして治療ステップを確実に行いながら、再治療が少なくなるよう細心の注意を払いながら診療に取り組んでおります。 今回は早期発見により虫歯が深部にまで及ぶ前の治療介入ができました。 このように症状が無くとも定期的な歯科受診により早期発見・早期治療が必要となる場合もあります。 年末にかけて忙しくなる前にお口の健康チェックを当院でしてみませんか? 当院での検診や歯科治療をご希望の際にはWebまたはお電話にてご予約をお受けいたしますのでよろしくお願い致します。

2024.11.05

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09:30-13:00 ×
14:00-18:00 ××

【 休診日 】 月曜・祝日
※土曜日は17時まで
※最終受付は診療終了30分前になります。

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