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お知らせ
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症例ブログ
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虫歯治療
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予防歯科
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歯周病治療
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親知らず
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矯正歯科
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根管治療
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歯髄温存治療
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保存治療
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知覚過敏
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歯科コラム
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矯正歯科
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根管治療

上顎前歯部の正中離開(すきっ歯)とは?原因・治療法・放置のリスクを歯科医が解説

正中離開(せいちゅうりかい)とは? 正中離開とは、上の前歯2本(中切歯)の間にすき間が空いている状態のことをいいます。いわゆる「すきっ歯」の中でも、上顎前歯の真ん中にできるすき間を指す歯科用語です。 子どもから大人まで見られる 見た目が気になるという相談が多い 機能的な問題を伴うこともある などの特徴があります。 正中離開が自然に治るケースについて 年齢によって対応が異なります。 子どもの場合 乳歯と永久歯が混在する混合歯列期では、一時的に正中離開が見られることがあります。この場合、 側切歯や犬歯が生えてくる 成長とともに歯列が整う ことで、自然に閉じるケースも少なくありません。 大人の場合 永久歯がすべて生えそろった後の正中離開は、自然に治ることはほぼありません。見た目や噛み合わせが気になる場合は、歯科医院での治療が必要になります。 上顎前歯の正中離開が起こる主な原因 上唇小帯(じょうしんしょうたい)の位置異常 上唇の裏側にある筋(小帯)が前歯の間まで入り込んでいると、歯が中央に寄れず、すき間ができやすくなります。 歯の大きさ・本数の問題 歯が小さい 歯の本数が足りない 逆に過剰歯(余分な歯)が埋まっている といった場合も正中離開の原因になります。 舌癖・口周りの癖 舌で前歯を押す 口呼吸 指しゃぶり などの癖が長期間続くと、歯が押し広げられてしまいます。 噛み合わせ・骨格の問題 上下の顎のバランスや歯列全体の不正咬合が影響していることもあります。 正中離開を放置した時のリスク 「見た目だけの問題だから…」と放置される方もいますが、以下のようなリスクがあります。 発音(サ行・タ行など)が不明瞭になる 食べ物が挟まりやすい 前歯に負担が集中し、歯周病や破折のリスクが上がる 見た目+機能面の両方でデメリットが出る可能性があります。 正中離開の主な治療方法 矯正治療 歯並び全体を整えながら、前歯のすき間を閉じる方法です。 メリット 根本的な改善を見込むことができます 後戻りが少なく将来にわたり安定した歯列を保つことができます デメリット 治療期間が比較的長くかかります ダイレクトボンディング 歯科用樹脂を歯に直接盛り足して、すき間を埋める方法です。 メリット 短期間(1日)で治療を終えることが可能です 歯を削る量が少なく侵襲の少ない治療方法です デメリット すき間が大きい場合は不向きとなります 経年的な変色・摩耗の可能性・脱離のリスクが伴います 歯の形そのものを変えることはできないため審美性の改善は限定的です ラミネートベニア 歯の表面を薄く削り、セラミックを貼り付ける方法です。 メリット 見た目が非常にきれいで審美性の改善が図れます 色や形も同時に改善できます デメリット 歯を削る必要があり、やや侵襲が伴う治療方法です 上唇小帯切除(必要な場合) 小帯が原因の場合、矯正や補綴治療を併用して行うことがあります。 メリット 根本的な原因を除去することで、治療後の後戻り(再びすき間が開くこと)を強力に防げます 小帯が邪魔をして磨きにくかった部位のブラッシングがしやすくなり、清潔を保てます デメリット 外科的な小手術が必要となります(通常は数分〜十数分程度です) 術後にわずかな腫れや痛み、違和感が生じることがあります 治療方法はどうやって選ぶの? 正中離開の治療は、 すき間の大きさ 原因(骨格・癖・小帯など) 見た目への希望 治療期間・費用 を総合的に判断して決めます。そのため、歯科医師による正確な診査・診断が非常に重要です。 上顎前歯部の正中離開ダイレクトボンディング 上の前歯にできてしまったすき間を埋める治療になります。 治療前後の症例写真 治療前 こちらが治療前の写真です。目立った虫歯はありませんが上の前歯にすき間があるのがわかります。 カリエスの状況、歯周病の状況、顎・咬合状態、不良習癖など診査し、著しい問題を認めませんでした。今回は患者様と相談の上、治療期間が短く侵襲の少ないダイレクトボンディングによる治療を選択しました。 治療後 こちらが治療後の写真となります。術前に不均一であった歯の幅径を揃えて自然な形で正中離開の部分を埋めていきました。形態、色味ともに満足のいく仕上がりになったかと思います。 ダイレクトボンディングによる治療は歯への侵襲が少なく短期間で終わるために非常に魅力的な治療です。治療を行うために正確な診査・診断が欠かせません。 当院ではメリットだけではなくデメリットも含めて様々な治療法を考慮し、患者様と相談の上最善の治療を選択していきます。お口の中や前歯の見た目でお困りのことがございましたら是非一度当院までご相談ください。 治療費 正中離開ダイレクトボンディング:77,000円(税込) メリット 治療期間が1日で終わる・歯の切削量が少ない デメリット 歯の形を大きく変えることはできない・コンポジットレジンが欠けてしまう可能性がある まとめ|上顎前歯の正中離開が気になったら早めの相談を 正中離開は原因によって治療法が異なります 大人の場合、自然治癒は期待できません 見た目だけでなく機能面の問題も起こりえます 上顎前歯のすき間が気になる方は、当院で一度相談してみることをおすすめします。

2026.03.06

3月の休診日・矯正日について

3月の休診日は、3月1日(日)、14日(土)、15日(日)、29日(日)、となります。 矯正日は3月7日(土)、3月12日(木)の午後、3月19日(木)となります。 また、3月16日(月)は診療日となります。※診療時間は、09:30~13:00、14:00~17:00となります。 よろしくお願い致します。

2026.03.03

進行したカリエスと歯周病に対して全顎治療を行った症例

進行したカリエスと歯周病に対して全顎治療を行った症例報告です。 治療前の症例写真 こちらが術前の口腔内写真になります。 正面 上顎 下顎 問題点としては前歯部、臼歯部で進行したカリエスおよび前歯部歯肉増殖症、広範型慢性歯周炎StageⅡ GradeAが挙げられます。本症例では前歯部の審美性の回復について患者様との話し合いのうえセラミック修復による治療を選択しました。 治療のステップとして全顎的な歯周環境の改善のための歯周基本治療、前歯部の歯周形成外科、前歯部カリエスに対する根管治療、前歯部プロビジョナルレストレーションによる歯肉形態修正、最終補綴の順で治療を進めていきました。 歯周環境の改善のために親知らずの抜歯を適宜行っています。 根管治療中・根管治療後 治療中の写真がこちらになります。 カリエス除去後に隔壁の作製を行い、ラバーダムシートによる環境整備を行って根管治療を行いました。 当院では根管治療においてイニシャルトリートメントこそ最重要と考えています。ここを間違えなければ5年生存率90%、10年生存率80%という世界的な統計報告を十分達成可能と考えています。 カリエス治療、歯周外科治療を行ったのち今度は補綴治療の準備へと移っていきます。 セカンドプロビジョナルレストレーション セカンドプロビジョナルレストレーションではより最終形態に近づけた歯冠形態となっています。最終補綴物の形態を術者・技工士・患者様ともにイメージを共有して形態を決定していきました。 セカンドプロビジョナルレストレーションから最終補綴物へ移行するにあたりブラックトライアングルの修正が課題として挙げられます。 ブラックトライアングルとは? ブラックトライアングルとは歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭)が下がってしまうことで黒い三角形のすき間が見えてしまうことを指します。ブラックトライアングルの原因としては歯周病や矯正治療、加齢的な変化、不適切なブラッシングによる影響が挙げられます。 本症例では歯周治療の歯肉変化とプロビジョナルレストレーションによる影響で生じたと考えられます。しかし、適切な診査・診断と最終補綴物の設計によりブラックトライアングルを治療することが可能です。 治療後の症例写真 治療後の写真がこちらになります。 正面 プロビジョナルレストレーションで問題点として見られたブラックトライアングルが最終補綴物では修正できていることがわかります。 上顎 下顎 右上6と左下6はダイレクトボンディングにより必要最小限の切削介入で治療を行っています。右下6欠損部に対しては様々な治療選択肢のメリット・デメリットを考慮の上ジルコニアブリッジによる欠損修復治療を行いました。 本症例では術前に歯肉の形態や歯冠の最終形態を模型上で診査・診断をした上で治療を開始しました。審美的なゴールを設定しているため回り道をせずに一直線に思い描いていたゴールに到達することができました。 歯周環境については患者様とともに歯周基本治療により改善した状態を維持できており、今後も安定した歯周環境の維持に取り組みたいと考えています。 今後の課題としてはブラキシズムによる補綴物の維持管理が重要と考えています。定期的な咬合診査を欠かさず口腔管理を行っていく予定です。 歯医者さんになかなか行くことができず治療をあきらめていませんか?当院では個々の患者様に適した治療方法を提案しその中で予算・治療期間として実現可能な治療を患者様相談の上選択していきます。 お口の中でお困りごとがございましたら是非一度当院までご相談ください。 治療費 【自費診療】根管治療44,000~(歯種により費用が異なります)補綴治療77,000~(部位や審美性により費用が異なります) メリット 審美的な修復治療が可能。個々の歯や審美性に適した材料や治療法を選択できる。 デメリット 費用がかかる。

2026.02.25

歯周病初期治療の要:歯肉縁上歯石除去で歯を守る ~早期発見・早期治療が大切な理由~

歯周病とは?国民病とも言われる理由 歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって引き起こされる病気です。歯を支える歯肉や骨が徐々に破壊されていく病気で、日本人が歯を失う原因の第1位となっています。 歯を抜くに至った原因 (永久歯の抜歯原因調査:財団法人8020推進財団,平成30年) 厚生労働省の調査によると、45歳以上の約半数が歯周病にかかっており、まさに「国民病」と呼ばれる状態です。 進行した歯周病を有する者(4㎜以上の歯周ポケットを有する者)の割合 (歯科疾患実態調査,平成28年から5周年期) こんなに拡がっている病気なのにみんなが気付かずにいるのはなぜでしょうか?その理由は歯周病の進行段階にあります。 歯周病の進行段階 歯肉炎歯茎の腫れや出血がみられる初期段階。ほとんど自覚症状はない。 軽度歯周炎歯周ポケットが3〜4mmに。まだ自覚症状はあってもわずか。 中等度歯周炎歯周ポケットが5〜6mmとなり骨の吸収が始まる。硬いものを咬んだ時に痛みが出てくるのも大体この段階。 重度歯周炎歯周ポケットが7mm以上、歯がぐらつく。歯肉が腫れて痛い、咬めないなどの症状が出てきます。治癒は困難となり初期段階では自覚症状が少ないため、気づいたときにはかなり進行していることも珍しくありません。だからこそ、早期発見・早期治療が非常に重要なのです。 歯石の種類と特徴を理解する 歯石には大きく分けて2種類あります。それぞれの特徴を理解することが、適切な治療を受ける第一歩です。 実際の症例写真 こちらの写真をご覧ください。これは歯周病によって抜歯に至ってしまった歯になります。 ザラザラにこびりついているのが歯石です。歯の頭の方についている歯石を縁上歯石、歯の根っこの方についている歯石を縁下歯石といいます。 歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき) 場所 歯肉より上の見える部分 色 黄白色〜灰白色 硬さ 比較的柔らかい 成分 唾液中のカルシウムとプラークが石灰化 付着しやすい場所 下の前歯の裏側、上の奥歯の頬側(唾液腺の近く) 形成速度 早い(約2日でプラークが歯石化) 除去方法 スケーリングで比較的容易に除去可能 歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき) 場所 歯周ポケット内の見えない部分、歯肉の中に隠れた部分 色 黒褐色〜暗褐色 硬さ 非常に硬い 成分 歯肉からの滲出液や血液成分を含む 形成速度 遅いが固着力が非常に強い 除去方法 SRP(スケーリング・ルートプレーニング)や外科処置が必要 危険性 歯周病の主な原因 歯石そのものは石灰化した細菌の死骸で毒性はありません。しかし、表面がザラザラしているため、その上に新たなプラークが付着しやすくなり、細菌が住み着く温床となってしまいます。 そのため、お口の中の細菌の数を減らす、細菌の悪性化を防ぐという目的のために歯石の除去が必要となるのです。 歯肉縁上歯石除去(スケーリング)とは スケーリングとは、専用の器具を使って歯の表面に付着した歯石を除去する処置です。歯周病治療の基本中の基本となる重要な処置です。 使用する器具 1.手用スケーラー 手作業で細かい部分の歯石を丁寧に除去 歯と歯の間など細かい箇所に有効 2.超音波スケーラー 超音波振動で歯石を砕いて除去 水を出しながら洗浄 効率的に広範囲の歯石を除去可能 3.エアスケーラー 空気圧で作動 微細な振動で歯石を除去 これらの器具を組み合わせて使用することで、効果的かつ効率的に歯に優しい歯石除去が可能となります。 処置時間 30〜60分程度 歯石の量により複数回に分けることもあります 歯肉縁上歯石除去の効果と重要性 歯肉縁上歯石を除去することで、以下のような効果が期待できます。 即効性のある効果 歯肉の炎症が軽減される 歯肉からの出血が減少する 口臭が改善される 歯の表面が滑らかになる 中長期的な効果 歯肉が引き締まり、健康的なピンク色に戻る 歯周ポケットが浅くなる 歯周病の進行を食い止める 将来的な歯の喪失リスクを大幅に減少 軽度の歯周病であれば、正しいブラッシングと歯石除去だけで、2週間程度で歯肉の状態が劇的に改善することも珍しくありません。 歯石除去が重要な理由 プラークの付着予防 歯石の表面はザラザラしており、そこにプラークが付着しやすくなります。歯石を除去することで、プラークが付きにくい環境を作ります。 炎症の軽減 歯石に覆われていた部分の歯肉は、多くの場合赤く炎症を起こしています。歯石は口腔内の細菌の住処となりそこで歯周病細菌がすみついて悪さをするからです。赤く歯肉が腫れている部分ではあなたの免疫と増え続けた細菌が戦っている証拠なのです。 歯石を除去することで、細菌の数が減り炎症が治まります。 歯周病進行の防止 歯石を放置すると、歯石に付着した細菌と体の免疫応答の影響で歯周ポケットがどんどん深くなり、最終的には歯槽骨が溶けて歯が抜けてしまいます。この最悪のストーリーを引き起こさないために歯石の除去は必要なのです。 治療の流れと期間 初診時 1.問診・カウンセリング 症状や気になることをお聞きします 治療への不安や質問にお答えします 病態の説明、歯周治療の流れを説明します 2.検査 歯周ポケット検査(各歯の歯周ポケットの深さを測定)、口腔内写真撮影 レントゲン検査(骨の状態を確認) 歯石・プラークの付着状態のチェック 歯茎の炎症度合いの確認 3.ブラッシング指導 正しい歯磨き方法の習得 染め出し、プラークコントロールレコード(磨き残しのスコア)の測定 歯ブラシ・フロス・歯間ブラシの使い方 2回目以降 4.歯肉縁上歯石除去(スケーリング) 上下の歯を2〜4回に分けて実施することもあります 1回あたり30分〜1時間程度 5.再評価 歯肉の状態をチェック 歯周ポケットの深さを再測定 プラークコントロールの状況確認 必要に応じて歯肉縁下歯石の除去、歯周外科治療の説明 治療期間の目安 軽度の歯周病 2〜4週間(2〜4回の来院) 中等度以上 状態により異なりますが、歯肉縁下歯石除去(SRP)や外科処置が必要になる場合もあります 費用の目安(保険適用3割負担の場合) 初診(検査・レントゲン含む) 約4,000円 スケーリング 約2,000円 合計 軽度の場合で5,000〜10,000円程度 治療後の注意点とケア方法 治療直後に起こりうる症状 これらは一時的なもので、多くの場合1〜2週間で改善します。 1. 知覚過敏(歯がしみる) 原因 歯石で覆われていた部分が露出するため 対処 知覚過敏用の歯磨き粉の使用、症状が強い場合は薬剤塗布 2.歯肉からの軽い出血 原因 炎症があった歯茎が治癒する過程で起こる 対処 優しく丁寧にブラッシングを続ける 3.歯と歯の間に隙間を感じる 原因 腫れていた歯茎が引き締まり、歯石が取れたため 対処 歯間ブラシやフロスでケアを徹底 ホームケアのポイント 治療効果を最大限に引き出すには、自宅でのケアが最も重要です。 1.正しいブラッシング 歯と歯肉の境目を意識する 歯ブラシは45度の角度であてる 小刻みに振動させる(ゴシゴシこすらない) 1本ずつ丁寧に磨く 1日2〜3回、1回3分以上が理想 2.補助清掃用具の活用 デンタルフロス歯と歯の間の汚れを除去します。コンタクト部分ではこれがないとバイオフィルムの除去は不可能です。 歯間ブラシ隙間に合ったサイズを選びましょう。サイズが不適切な歯間ブラシを使用すると歯肉を傷つけてしまう原因となります。ヨーロッパ歯周病学会が提言するガイドラインでは歯周病患者への歯間ブラシの使用は強く推奨されています。 タフトブラシ奥歯や歯並びの悪い部分に使用します。矯正装置の付いている場合も効果的です。 3.生活習慣の改善 禁煙喫煙は歯周病のリスクを大幅に高めます 生活習慣病の管理 糖尿病と歯周病の相関関係ははっきりとしており、両者の治療が双方向へ良い結果をもたらします。 生活習慣の管理ストレス管理、バランスの良い食事、十分な睡眠 予防のための定期メンテナンス 歯周病治療で最も大切なのは、治療後の定期的なメンテナンスです。 定期メンテナンスの頻度 20歳前後の方 4~6ヶ月に1回 歯肉炎の程度が軽度の方 4~6ヶ月に1回 軽度の歯周病治療後 3〜4ヶ月に1回 中等度以上の治療後 1〜3ヶ月に1回 メンテナンスの内容 歯周ポケット検査 歯石・プラークのチェックと除去 ブラッシング指導の再確認 歯茎の状態確認 必要に応じてレントゲン検査 毎日丁寧に歯を磨いていても、どうしても磨き残しは発生します。また、歯石は約2日でプラークから形成されるため、完全に防ぐことは困難です。定期的なプロフェッショナルケアと自宅でのセルフケアの両輪で、健康な歯茎を維持することができます。 8.よくある質問Q&A Q.歯石除去は痛いですか? A.歯肉縁上歯石の除去において基本的に痛みはほとんどありません。ただし、歯茎の炎症が強い場合や知覚過敏がある場合には、多少の不快感を感じてしまうことがあります。痛みに敏感な方は遠慮なくお伝えください。 Q.歯石除去後、歯の隙間が目立つようになりました。大丈夫でしょうか? A.これは歯石が取れて、腫れていた歯茎が引き締まったためです。治療の効果が出ている証拠ですので、心配ありません。隙間には食べ物が挟まりやすくなるため、フロスや歯間ブラシでのケアを徹底しましょう。 Q.1回で全部の歯石を取ってもらえないのですか? A.歯周病の検査を行い、段階的に治療を進めていくことが必要です。これは、ブラッシングが改善されないまま縁下歯石だけ取っても、すぐに再発してしまうためです。確実な治療のためには、縁上の歯石と縁下の歯石に分けて取り除くことが効果的です。 Q.市販の歯周病薬で治せませんか? A.市販の歯周病薬は症状を一時的に軽減する補助的なものです。歯周病の根本原因は歯石とプラークですので、これらを除去しない限り、根本的な解決にはなりません。歯科医院での治療と適切なブラッシングが最も効果的です。 Q.歯石は自分で取れませんか? A.歯石は歯に強固に付着しているため、自分で取ろうとすると歯や歯茎を傷つける危険があります。必ず歯科医師または歯科衛生士による専門的な処置を受けるようにしましょう。 Q.治療後、どのくらいで効果が実感できますか? A.軽度の歯周病であれば、1〜2週間で歯茎の色や引き締まりを実感できます。出血も徐々に減少していきます。ただし、ホームケアをしっかり行うことが前提です。 Q.妊娠中でも歯石除去はできますか? A.妊娠中でも歯石除去は可能です。むしろ、妊娠中はホルモンバランスの変化で歯周病になりやすいため、定期的なケアが推奨されます。ただし、妊娠の時期や体調により配慮が必要ですので、事前にお知らせください。 【まとめ】 歯周病は自覚症状が少ないまま進行する病気です。しかし、早期に発見し、適切な治療を受けることで、確実に改善できます。 歯肉縁上歯石除去(スケーリング)は、歯周病治療の基本であり、最も重要な処置の一つです。定期的なプロフェッショナルケアと、毎日のセルフケアの両方を継続することで、生涯にわたって健康な歯を保つことができます。 「歯茎から血が出る」「口臭が気になる」「歯がザラザラする」などの症状があれば、それは歯周病のサインかもしれません。早めに歯科医院を受診し、専門家による検査と治療を受けることをお勧めします。 1本の歯の価値は約100万円とも言われています。大切な歯を守るために、今日から歯周病予防を始めましょう。気になることが、思い当たることがある場合には当院までご相談ください。 WEB予約

2026.02.18

自費診療価格の一部改定について

いつも南仙台どうどう歯科クリニックにお越し頂きありがとうございます。 このたび、歯科材料費や諸経費などの高騰に伴い、誠に勝手ながら2025年9月1日より自費診療の価格を一部改定させていただきます。患者様にご負担をおかけすること、心よりお詫び申し上げるとともに、引き続き、質の高い医療サービスを提供できるようより一層努めてまいります。 何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます

2025.08.05

歯の神経を残す治療をご存じでしょうか?

歯の神経を残すとは? 虫歯が神経の近くまで進行してしまったり怪我により歯を折ってしまった場合、細菌感染が神経の上部の一部分で留まっている可能性があります。 このような場合、神経の一部分のみを取り除き密閉性の優れた材料で封鎖することで、大部分の神経を温存できる可能性があります。 前歯の外傷の症例 こちらは前歯の外傷の症例です。1年ほど前、外傷により前歯を受傷しコンポジットレジンにて修復を行いましたが、最近になりしみる症状がでてきたため当院へ来院されました。 初診時の口腔内写真です。受傷部位は右上の2になります。 レントゲン写真がこちらになります。 電気歯髄診(+)、コールドテスト(+)、打診痛(ー)、根尖部透過像(-)診査の結果、Reversible pulpitis(可逆性歯髄炎)、Normal apical tissues(健康な根尖周囲組織)と診断しました。 上記から、歯冠破折時・破折後から現在に至るまで歯髄の感染は根管上部に限局しており、歯髄を切断し健康な歯髄の温存は可能なのではないかと考え、歯髄温存治療の適応と判断し治療を開始しました。 こちらが古い修復物を取り除いている途中の写真です。 唾液の侵入などしないようにラバーダム防湿を行い、環境整備に努めています。削っている最深部でうっすらと赤みを帯びて見えてきているのが歯髄の頭の部分です。 こちらが、歯髄がでてきたところです。 上部の炎症が強く生じてしまっている歯髄を取り除き健康な歯髄を判別、保存しているところです。 止血も良好で歯髄保存に際し問題がないことを確認しています。 こちらがMTAセメントを充填している写真です。今回はBioMTAセメントを用いました。 こちらがMTAセメント充填後の写真です。歯髄腔内で緊密にMTAセメントが充填されていることが確認できます。 次回、来院時には症状が特に問題ないことを確認の上ダイレクトボンディングを行いました。 治療後の写真 こちらが治療後の写真になります。萌出途中であること、正中閉鎖が成されていない時期であるため形態の付与が困難な症例でしたが、明らかな左右差のある形態異常も改善され患者本人・ご家族共に満足のいく仕上がりになったかと思います。 当院では拡大視野下における無菌的な治療により、このような歯髄温存を図る治療に積極的に取り組んでおります。歯の寿命をなるべく延ばしたい、より審美的な治療にご興味がある方は一度当院までご相談ください。 治療費 ¥60,500~(自費治療:歯髄温存+ダイレクトボンディング) メリット 健康な歯髄の温存ができる。歯の切削介入が最小限にできる。機能的な回復のみならず審美的な形態回復もできる。 デメリット 歯が欠けてしまう可能性がある。将来、根管治療が必要となる可能性がある。

2025.05.26

根管治療とは?歯科での治療内容・費用・痛みまで徹底解説!

「歯の痛みがひどくて歯医者に行ったら“根管治療”と言われた…」そんな経験はありませんか?根管治療は、歯の神経や根の部分に問題が生じた際に行われる重要な治療法です。 この記事では、根管治療の意味、流れ、費用、痛み、治療後の注意点などを分かりやすく解説します。 根管治療とは? 根管治療(こんかんちりょう)は、虫歯が進行して歯の神経(歯髄)まで達した際に、感染した神経や組織を除去し、根管内を清掃・消毒して再感染を防ぐ治療法です。 「歯の根の治療」とも呼ばれ、歯を抜かずに保存するための最後の手段とされています。 根管治療が必要なケース 根管治療が必要となる主なケースは以下の通りです。 重度の虫歯 虫歯が進行し、歯髄に達した場合。 歯の根に膿がたまっている 根尖性歯周炎などで膿がたまっている場合。 歯を残すための最後の手段 抜歯を避け、歯を保存するために行われる場合。 歯の痛みや腫れ 歯の内部に感染が広がり、痛みや腫れが生じた場合。 根管治療の流れ 根管治療は以下のステップで行われます。 診査・診断レントゲンやCT撮影を行い、歯の状態を確認します。 麻酔治療中の痛みを抑えるため、局所麻酔を行います。 感染組織の除去感染した組織や神経を除去します。 根管内の清掃・消毒専用の器具や薬剤を使用して、根管内を徹底的に清掃・消毒します。 根管充填清掃後、根管内に薬剤を充填し、密閉します。 最終的な修復クラウンやインレーなどで歯を補強し、機能を回復させます。 当院では最新の技術・設備として、マイクロスコープやCT、ニッケルチタンファイルなどを使用することで、より精密な治療が可能となっています。 治療期間・回数・費用の目安 治療回数 通常2〜4回(症状により異なる) 治療期間 2〜6週間程度 費用の目安 保険診療:約数千円〜1万円前後自費診療:約4万円~10万円前後、部位や歯の状態によって異なります 当院ではより精度の高い根管治療として自費治療を行っております。再発のリスクを可能な限り排除し長期にわたり機能できる歯の状態を目指します。治療内容や費用については、担当医までご相談下さい。 根管治療の痛みについて 根管治療後に数日間、鈍痛や違和感を感じることがあります。これは、治療による炎症反応や組織の回復過程で生じるもので、術後2~3日がピークで通常は時間の経過とともに改善します。 痛みが強い場合や長引く場合は、担当医までご相談下さい。 治療後の注意点とメンテナンス 根管治療後の歯を長持ちさせるためには、以下の点に注意が必要です。 仮封や最終的な修復物が外れないよう注意 治療中や治療後の歯は歯質が薄いために脆くなっているため、硬いものを噛むのは避けましょう 定期的な通院と歯科検診 治療後の経過を確認し、再感染を防ぐために定期的なチェックが重要です 正しいブラッシングと予防ケア 口腔内を清潔に保ち、再発を防ぎましょう また、治療後の歯は神経がないため、虫歯になっても痛みを感じにくくなります。そのため、定期的な検診で早期発見・早期治療を心がけましょう。 よくある質問 根管治療で歯はどれくらいもちますか? 適切な治療とその後のケアを行えば、長期間歯を維持することが可能です。しかし、再感染や破折のリスクもあるため、定期的なメンテナンスが重要となります。 根管治療を途中でやめるとどうなりますか? 治療を中断すると、感染が再発し、痛みや腫れが生じる可能性があります。最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。治療は最後まで受けるようにしましょう。 根管治療は保険適用されますか? 基本的な根管治療は保険適用されます。ただし、マイクロスコープやCTなどを用いた精密な根管治療を希望する場合や、特殊な材料を使用する場合には自費診療となることがあります。精密な根管治療をご希望の際には事前に担当医までご相談下さい。 まとめ 根管治療は、歯を抜かずに保存するための重要な治療法です。最新の技術や設備を活用することで、治療の成功率が向上し、再発のリスクを減らすことができます。治療後のケアや定期的なメンテナンスも、歯を長持ちさせるためには欠かせません。不安や疑問がある場合は、担当医までご相談下さい。 この記事が、根管治療についての理解を深める一助となれば幸いです。ご自身の歯を大切にし、健康な口腔内環境を維持していきましょう。 WEB予約

2025.05.17

矯正治療は一般歯科でも可能?専門医院との違いやメリットを徹底解説

矯正治療というと「専門の矯正歯科でしか受けられないのでは?」と思われる方も多いのではないでしょうか。実は、近年では一般歯科でも矯正治療を受けられるケースが増えており、多くの患者様にとって通いやすく、治療が身近なものになっています。 本記事では、矯正治療の基本から、一般歯科で受けるメリット、専門医院との違い、医院選びのポイントまでをわかりやすく解説します。 矯正治療とは?基本的な治療法とその目的 矯正治療とは、歯並びやかみ合わせの乱れを正しく整える歯科治療の一つです。見た目の美しさだけでなく、しっかり噛める機能的な口腔環境をつくること、患者様ご自身でも快適にセルフケアがしやすい口腔環境を整えることを目的としています。 代表的な矯正治療の方法には以下のようなものがあります ワイヤー矯正 歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を少しずつ動かしていく方法で最も一般的です。当院ではプラスチックブラケットとメタルワイヤー、セラミックブラケットと審美ワイヤーの2種類をご用意しております。 マウスピース矯正(例:インビザライン) 透明な取り外し可能なマウスピースを使って歯を動かす治療です。見た目に目立ちにくいのが特徴です。 矯正治療により、セルフケアのしやすい口腔環境に整えることで虫歯や歯周病のリスクを下げたり、発音の改善、顎の負担軽減など、健康面でも多くのメリットがあります。 一般歯科医院で矯正治療を受けるメリット 一般歯科医院で矯正治療を受けることには、次のような利点があります。 総合的な口腔ケアが可能 矯正治療中にも虫歯や歯周病のリスクはあります。 当院では定期検診やクリーニングと並行して矯正治療ができるため、お口全体の健康を保ちやすくなります。 通いやすさ・予約の取りやすさ 地域に根ざした一般歯科医院は通院しやすく、予約も柔軟に対応してくれることが多いです。 お仕事や学校の都合に合わせた通院スケジュールが立てやすくなります。 費用面での柔軟な対応 当院では、矯正治療の費用をクレジットカード払いやデンタルローンなどに対応しており、治療開始するにあたり費用についても相談しやすいのが特徴です。 ご家族で通える安心感 同じ医院でお子様からご年配の方まで幅広く診療を受けられるため、家族全員の通院を一本化できるのも大きなメリットです。 専門医院との違いと選び方のポイント 矯正専門医院は、矯正治療に特化しており、複雑な症例や難症例にも対応できる高度な技術と設備を備えています。また、生まれつき大人の歯の本数が少ない場合には保険診療にて矯正治療も行うことが可能となります。 そのような場合には大学病院の矯正歯科と連携を取りながら治療に取り組んでいきます。 当院では矯正治療を専門に行う歯科医師が在籍しており、軽度〜中等度の症例には十分対応可能です。以下のような視点で、どちらを選ぶかを判断するとよいかと思います。 症例の難易度 複雑な歯並びや顎の問題がある場合は、専門医院を勧める場合があります。 通いやすさと相談のしやすさ 継続的に通う必要があるため、生活圏内の歯科医院が便利です。 総合診療との併用 虫歯や歯周病の治療、予防管理も一緒に進めたい場合には、一般歯科医院での矯正治療が適しています。 当院での矯正治療の流れと特徴 当院では、患者様一人ひとりのお口の状態やライフスタイルに合わせた矯正治療を行っています。 初診カウンセリングまずはお悩みやご希望を丁寧にお伺いし、必要に応じてレントゲンや口腔内スキャンを行います。 治療計画のご説明診断結果をもとに、使用する装置、治療期間、費用などをわかりやすくご説明いたします。 治療開始治療計画や治療費用などにご納得いただいたうえで治療を開始します。月1回程度の通院で、歯の動きやお口の状態をチェックします。 治療完了・保定期間歯並びが整ったら、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)を装着し、定期的なチェックを行います。 よくある質問 矯正治療は痛いですか? 装置をつけた直後や調整後に一時的な痛みを感じることがありますが、多くの場合数日で落ち着きます。 食事は制限されますか? ワイヤー矯正では硬いものや粘着性のある食べ物は控えるのが望ましいです。マウスピース矯正では取り外して食事できるので制限が少ないです。 治療期間はどれくらいですか? 症例にもよりますが、軽度の場合は6ヶ月〜1年、標準的には1年半〜2年が目安です。但し、ご年齢や歯列、骨格、矯正治療のゴールによって異なりますので詳しくお知りになりたい方は矯正相談までお越しください。 毎月第1土曜日、第3土曜日に矯正相談を行っておりますのでご連絡をお待ちしております。 まとめ:一般歯科医院での矯正治療はこんな方におすすめ 虫歯や歯周病の管理も一緒にしたい方 通院のしやすさを重視したい方 家族で同じ医院に通いたい方 専門的な相談を身近な環境で受けたい方 矯正治療は、見た目を美しく整えるだけでなく、お口の健康全体に大きく関わる大切な治療です。ご自身に合った医院と治療方法を選び、納得のいく治療を受けましょう。 当院では、無料相談も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。 電話で申し込む

2025.05.09

[ご案内] 保険医療機関における書面掲示

保険医療機関における書面掲示について 令和6年6月診療報酬改定に基づき、「施設基準等で定められている保険医療機関の書面掲示事項」について当院の公式サイトに掲載いたします。 明細書について 当院は療担規則に則り、明細書を無償で交付いたします。 一般名での処方について 後発医薬品があるお薬については、患者様にご説明の上、商品名ではなく一般名(有効成分の名称)で処方する場合がございます。 医療情報の活用について 当院は質の高い診療を実施するため、オンライン資格確認や電子処方箋のデータ等から取得する情報を活用して診療を行っています。 医療DX推進体制の整備 マイナ保険証を促進する等、医療DXを通じて医療を提供できるよう取り組んでいます。 正確な情報を取得・活用するため、マイナ保険証をご持参いただき、オンライン資格確認等の利用にご協力をお願いいたします。 医療DX推進体制整備に関する当院の対応 オンライン請求を行っております オンライン資格確認を行う体制を有しております 電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診察室で閲覧又は活用できる体制を有しております 電子処方箋を発行する体制を導入予定です 電子カルテ情報共有サービスを活用できる体制については当該サービスの対応待ちです マイナンバーカードの健康保険証利用の使用について、お声掛け・ポスター掲示行っています 医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報を取得し、及び活用して診療を行うことについて、当該保険医療機関の見やすい場所及びウェブサイト等に掲示いたします 診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めています。

2025.05.08

VPTって何ですか?

Vital Pulp Therapyは皆さん、聞いたことはあるでしょうか。 歯髄温存治療(Vital Pulp Therapy)とは、虫歯が歯髄近くにまで進行してしまい歯髄に感染が起きている場合に、感染した歯髄は取り除き健康な歯髄をできるだけ温存し、歯の機能を維持する為に行う治療法です。 目的:歯髄に細菌感染などで炎症が生じているがその状態が限局しており根管内の歯髄が健康な状態が残っている場合に、治療によって歯髄を保護・温存することを目指します。 歯髄温存治療の成功率 歯髄を温存する場合、虫歯の状態、歯髄の感染状況によって以下の二つの治療方法を行います。 Direct Pulp Capping(直接歯髄覆罩) Direct Pulp Cappingは、歯髄が軽度の炎症にとどまっている場合に行われる方法で、カルシウム水酸化物やMTA(Mineral Trioxide Aggregate)などの材料を使って歯髄を覆います。 成功率 カルシウム水酸化物を使用した場合、成功率はおおよそ**60%〜90%**と報告されています。MTA(Mineral Trioxide Aggregate)を使用した場合、成功率は90%以上とされることが多いです。 MTAは、カルシウム水酸化物よりも優れた歯髄再生の促進効果があり、密封性が高いため、より良好な予後が期待されます。 "Pulpotomy(歯髄切除術) Pulpotomyは、歯髄の上層部分を切除し、下層部分を保存する方法です。 成功率 若年者の歯や乳歯においては、Pulpotomyの成功率は**80%〜95%**程度とされています。 成功率は、歯髄切除後の封鎖性や感染の有無、患者の年齢によって大きく影響されます。 当院では上記の研究報告を参考に、より成功率の高いMTAを使用した歯髄温存治療を行っています。 実際の症例写真 こちらは右下の小臼歯において歯髄温存治療を行った症例です。 白く映っている部分が古い修復物で歯髄と近接しているのがわかります。 削っている部分に古い修復物がありその中で虫歯が進行していました。 歯髄温存治療では治療中に口腔内細菌の混入を防ぐ為ラバーダム防湿を行い環境を整備して治療に取り掛かります。 こちらが虫歯を取り除いている最中の写真です。 うっすら神経の頭が見えてきています。 カリエスディテクターという虫歯を染め出す染色液を使用し虫歯の取り残しがないかを確認しています。 虫歯を取り除いた後、歯髄の頭の感染した部分を取り除いている写真です。 感染している歯髄は炎症を生じているので出血がみられます。細菌感染していると思われる歯髄を顕微鏡を見ながら取り除いていきます。 こちらが感染歯髄を取り除き健全な歯髄を温存した状態です。 健全な歯髄では血流が確認できます。 こちらがMTAを充填した状態です。今回はBioMTAセメントを使用しました。 こちらがMTA充填後のデンタル写真になります。根管の上部をMTAセメントにより緊密に閉鎖できているのがわかります。 最後に 歯髄温存療法は100%の成功率ではありません。 歯髄の状態によっては今後将来のどこかのタイミングで根管治療が必要になってしまう場合もあり得ます。 しかし、適切な治療を行うことで健全な歯髄を少しでも長く温存できるのであれば、それだけ歯の寿命は長く保つことができると考え、このような治療に取り組んでいます。 歯の治療は何度も繰り返すことができる訳ではありません。治療を繰り返す度に歯の寿命は短くなってしまいます。 ご自身の歯をなるべく保存したいという方、歯髄温存治療をご希望の方はご連絡をお待ちしております。 虫歯の状況によっては歯髄温存治療の適応ではない場合もございます。) 治療費 自費診療 費用 27,500円~ メリット 歯髄を温存することができる、歯の免疫機構を温存できる デメリット 将来、根管治療が必要となる場合もある

2025.02.06

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