仙台市南仙台の歯医者|南仙台どうどう歯科クリニック

リッジプリザ
ベーション
(歯槽堤保存術)

抜歯から始まるインプラント治療

抜歯から始まるインプラント治療

「歯を抜いたら、あとはインプラントを入れるだけ」そう思っていませんか?

実は、抜歯後に何もしないでいると、顎の骨は急速に痩せていきます。骨が失われた状態でインプラントを埋入しようとすると、大規模な骨造成手術(GBR)が必要になり、治療期間・費用・身体への負担が大幅に増加してしまいます。

当院が重視するリッジプリザベーションは、「抜く」と同時に「骨を守る」ことで、その後のインプラント治療を最良の環境で行うための先手を打つ処置です。

抜歯後に起こること見えない
「骨の崩壊」

抜歯後に起こること見えない「骨の崩壊」

歯を抜いた後に多くの方はその後のインプラントや入れ歯のことを考えます。しかし、抜歯後に最初に起こる変化は「骨の吸収」です。

歯が存在しなくなると、その歯が担っていた咬合力の刺激がなくなり、骨は不要と判断されて急速に吸収・消失していきます。これを「廃用性骨吸収」と呼びます。

抜歯後の骨吸収の経過
(臨床データより)

※下記の表は横スクロールできます。

経過期間 骨吸収の変化 臨床上の影響
1ヶ月後 水平方向に約 25% 減少開始 約 1〜2mm 収縮
3ヶ月後 水平方向に約 40% 減少 吸収が急速に進行
6ヶ月後 水平方向に約 50% 減少 垂直方向でも吸収が顕著に
12ヶ月後 骨幅が最大 50〜60% 減少 インプラント埋入困難になるケースも

特に、抜歯後3〜6ヶ月の間に最も急速に骨が失われます。この時期に何もしないでいることが、後々の大規模な骨造成手術につながります。

リッジプリザベーションとは

リッジプリザベーションとは

リッジプリザベーション(Ridge Preservation)とは、「歯槽堤(ridgeリッジ)保存(preservationプリザベーション)術」と訳される処置です。

抜歯直後のソケット(抜歯窩)に骨補填材を充填し、コラーゲンメンブレンで被覆することで、抜歯後の骨の吸収・変形を防ぎ、インプラント埋入に最適な骨環境を維持します。

処置のポイント

  1. 抜歯と同一術野・同日に行える(追加の切開・手術が不要)
  2. 骨の「幅」と「高さ」の両方を維持することができる
  3. 骨補填材が宿主骨に置換されることで、質の高い再生骨が形成される
  4. 治癒後は良好な骨幅・骨量が確保され、予知性の高いインプラント埋入が可能

リッジプリザベーションは「骨を造る」のではなく「骨を失わないための防御処置」です。失う前に守ることで、その後の治療全体がシンプル・安全・低コストになります。

リッジプリザベーションの適応と注意事項

適応症例

  • 抜歯後にインプラント治療を予定している方
  • 抜歯後の骨吸収を予防したい方
  • できる限り骨造成(GBR)手術を避けたい方
  • 将来的にインプラントを検討しているが、まだ決断していない方(骨だけ守っておきたい)

注意事項・リスク

  • 感染が起きている急性炎症の抜歯窩では、同日のリッジプリザベーションを見送ることがあります
  • 材料(牛骨・豚コラーゲン)に対するアレルギーがある場合は代替材料を検討します
  • 喫煙は骨再生を阻害するため、治癒期間中は禁煙を強くお勧めします
  • 術後の腫れ・痛みは数日続くことがあります(鎮痛剤で管理可能)
  • リッジプリザベーション後も骨の状態を確認した上でインプラント埋入計画を最終決定します

大規模GBRを回避できる
リッジプリザベーションの
最大のメリット

大規模GBRを回避できるリッジプリザベーションの最大のメリット

GBR(Guided Bone Regeneration:ガイデッドボーンリジェネレーション)とは、不足した骨を再生させるための手術です。骨量が著しく不足した場合に選択されますが、患者様への負担は大きくなります。

リッジプリザベーション・GBR(骨が痩せた後の対処)の比較

※下記の表は横スクロールできます。

比較項目 リッジプリザベーション(当院) 骨が痩せた後にGBRを行う場合
手術回数 抜歯時1回で完結 インプラントとは別に GBR手術が必要
骨造成の規模 小〜中程度(予防的) 大規模になりやすい
治療期間 抜歯後4~6ヶ月程度 GBR後 6〜9ヶ月以上の追加待機
費用 比較的低コスト GBRの手術・材料費が追加
身体への負担 低い 高い(自家骨採取が必要なことも)
予知性(成功率) 高い(良好な骨床) 骨の質・量に不確実性
感染のリスク 低い 高い

リッジプリザベーションで骨を守ることは、将来の大規模GBRを「予防」することに繋がります。

GBRが必要なケース(大規模な骨欠損)では、自家骨採取(口蓋・下顎角付近など)を伴うこともあり、手術時間・治癒期間・費用・身体への負担が大幅に増加します。リッジプリザベーションにより、こうした状況をできる限り回避することが、当院の治療方針の根幹にあります。

使用する材料について

リッジプリザベーションの効果は、使用する材料の品質に大きく依存します。当院では世界的に信頼性の高い材料を選択して使用しています。

骨補填材:Bio-Oss®(バイオオス)

Bio-Oss®(バイオオス)

(ガイストリッヒ バイオガイド - Geistlich Pharma AGより引用)

Geistlich Pharma AG(スイス)製/世界No.1シェアの骨補填材

Bio-Ossは、ウシ由来の天然骨由来ヒドロキシアパタイトを特殊処理した骨補填材です。天然骨と非常に近い多孔質構造を持ち、骨芽細胞の足場として優れた性質を持ちます。

主な特徴
  • 天然骨と同じ結晶構造(炭酸含有ヒドロキシアパタイト)を持ち、生体親和性が極めて高い
  • ゆっくりと自家骨に置換されながら骨形成を促進する(ゆっくりリモデリング)
  • 材料の容積を長期間維持することで、骨幅・骨高さのボリュームを保つ
  • 世界中で30年以上・数百万症例の使用実績に裏付けられた安全性
  • 顆粒状・ブロック状など多様な形状があり、欠損形態に応じて使い分け可能

Bio-Ossは単独では骨を「作る」わけではなく、足場(スキャフォールド)として機能します。宿主の骨芽細胞が侵入・増殖し、徐々に自家骨に置換されることで、良質な骨組織が再生されます。

骨補填材:ボナーク®(Bonarc®)

Bio-Gide®(バイオガイド)

(Straumanより図引用・【モリタ】ボナーク®︎ - コラーゲン使用人工骨|歯科情報ポータルサイト デンタルプラザより図引用)

東洋紡 / リン酸オクタカルシウムと医療用コラーゲンによる骨生成

ボナークはリン酸オクタカルシウムを主成分とする吸収性人工骨補填材です。

上下顎骨・歯槽骨の骨欠損部または空隙部への充填による骨再生治療を目的として使用可能な人工骨です。インプラント植立を前提とした骨再生も適用範囲に含まれます。

主な特徴
  1. インプラント適用上下顎骨・歯槽骨の骨欠損部または空隙部への充填による骨再生治療を目的として使用可能な人工骨です。インプラント植立を前提とした骨再生も適用範囲に含まれます。
  2. 自然な骨再生骨欠損部または空隙部に充填することにより、気孔内部に骨代謝に関与する細胞等が侵入し、材料の分解及び新生骨の形成が誘導されます。
    イヌでの骨再生実験において、本機器埋入後6ヵ月の新生骨が、既存骨とほぼ同等の構造をとることをX線回折にて確認しています。
  3. 顆粒状・ブロック状など多様な形態があり、欠損形態に応じて使い分け可能
  4. 日本国内での製造・品質管理が徹底されており、高い信頼性

吸収性メンブレン:Bio-Gide®(バイオガイド)

Bio-Gide®(バイオガイド)

(ガイストリッヒ バイオガイド - Geistlich Pharma AGより引用)

Geistlich Pharma AG(スイス)製 / 世界標準の吸収性コラーゲンメンブレン

Bio-Gideは、精製豚コラーゲンから作られた二層構造の吸収性メンブレン(遮断膜)です。骨補填材の上に置くことで、歯肉などの軟組織が骨補填部位に侵入するのを防ぎ、骨再生のスペースを確保します。

二層構造の機能

  1. 緻密層(密な面)軟組織側に向け、線維芽細胞などの侵入をブロックする
  2. 多孔質層(粗い面)骨補填材側に向け、骨芽細胞・血管の侵入・骨形成を促す
主な特徴
  • 術後4〜6ヶ月で体内に吸収されるため、メンブレン除去の再手術が不要
  • 細胞接着性が高く、優れた骨再生誘導能
  • 長期的な臨床データと世界中での使用実績
  • 切開・縫合なしのソケット法でも使用可能(フラップレスアプローチ)

非吸収性メンブレン:CYTOPLAST®(サイトプラスト)

Osteogenics社(米国)製 / 高密度ポリテトラフルオロエチレン(d-PTFE)を使用した歯科用の非吸収性バリアメンブレン

CYTOPLASTは、高密度 d-PTFEを素材とした非吸収性メンブレンです。細孔径を 0.2 μm 以下に抑えた緻密構造により、細菌の侵入・軟組織の骨再生スペースへの侵入を完全に遮断します。骨再生スペースの長期安定維持を目的として使用します。

主な特徴・メリット
  1. 細孔径0.2 μm以下の高密度構造細菌・軟組織の侵入を完全遮断し、骨再生スペースを守る
  2. 非吸収性のため体内で変性・吸収されず、治癒完了まで安定したバリアを維持
  3. d-PTFE 素材は生体親和性が極めて高く、炎症反応が少ない
注意点
  • 体内に吸収されないため、術後約1ヶ月後を目安にメンブレン除去手術が必要です
  • メンブレン除去時まで大事な骨再生の場を守るために適切な洗浄が必要です

抜歯から始まる
インプラント治療の全体像

抜歯から始まるインプラント治療の全体像

リッジプリザベーションを起点とした「抜歯から始まるインプラント治療」の流れを解説します。STEP2〜4が当院の特徴的な処置です。

  1. 精密検査・診断計画歯科用CTにて骨の三次元形態を評価。骨幅・骨高さ・骨密度・神経との距離を確認し、インプラントのサイズと埋入位置を治療前に決定します。
  2. 抜歯なるべく骨・歯肉を傷つけないよう、低侵襲に抜歯します。抜歯窩(ソケット)の形状と骨壁の状態を確認し、最適な材料を選択します。
  3. ソケット処理・骨補填材の充填抜歯窩を丁寧に掻把・洗浄。Bio-Ossなどの骨補填材を抜歯窩に充填します。骨壁の欠損が大きい場合は追加の補填・固定を行います。
  4. メンブレンの被覆骨補填材の上からBio-Gideなどの吸収性コラーゲンメンブレン(または必要に応じて非吸収性メンブレン)で覆い、軟組織の侵入を防ぎます。
  5. 縫合・治癒待機(約3〜6ヶ月)創部を緊密に縫合。骨補填材が宿主骨に置換・統合されるのを待ちます。この間も仮歯で日常生活をお過ごしいただけます。
  6. インプラント埋入手術十分な骨幅・骨量が確保された良好な環境でインプラントを埋入。ストローマン社製インプラントを使用し、安全・確実に手術を行います。
  7. 7補綴・最終仕上げ・保証登録オッセオインテグレーション完了後、最終補綴(人工歯)を装着。ガイドデント10年保証に登録し、長期メンテナンスに移行します。

※全体の治療期間は骨の状態・症例の複雑さによって異なります。平均的には抜歯から最終補綴まで8〜12ヶ月が目安です。

まとめ

まとめ

抜歯から始まる「先手の治療」

インプラント治療の成功は、インプラントを埋め込む「その日」ではなく、「抜歯のその日」から始まります。

リッジプリザベーションによって骨を守ることは、大規模なGBRを回避し、より短い治療期間・より少ない負担・より高い予知性でのインプラント治療を可能にします。

世界標準の材料(Bio-Oss/Bio-Gide/ボナーク/CYTOPLAST®)と精密な診断、そしてストローマン社製インプラント+ガイドデント10年保証との組み合わせで、当院は長期にわたる安心のインプラント治療をお届けします。

「抜歯が近い」「すでに抜いたばかり」という方も、まずは一度ご相談ください。

抜歯が決まったら、まずご相談ください

リッジプリザベーションは抜歯のタイミングでしか行えません。

骨が痩せてからでは遅いです。早期のご相談が、より良い治療結果につながります。

診療時間

09:30-13:00 ×
14:00-18:00 ××

【 休診日 】 月曜・祝日
※土曜日は17時まで
※最終受付は診療終了30分前になります。

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