
診療時間
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【 休診日 】 月曜・祝日
※土曜日は17時まで
※最終受付は診療終了30分前になります。
今回は、上あごの前歯(上顎前歯)が生えてくる途中で下あごの前歯(下顎前歯)と早期接触してしまい、それが邪魔をして正しい位置まで生えきれなくなっていたお子さまの症例をご紹介します。
矯正装置を使って上下の歯が当たる位置関係を整えることで、前歯がスムーズに生えるためのスペースを作ってあげることができました。
「歯が生えてこない」「前歯だけ引っ込んでいる/出っぱっている」といったご相談は、実はこの『早期接触(早期に歯同士が当たってしまうこと)』が原因になっていることが少なくありません。今回はその仕組みと治療の流れを、実際の口腔内写真とともにわかりやすく解説します。
永久歯の前歯は、乳歯が抜けたあとにあごの中から徐々に押し出されるように生えてきます。しかし、生えている途中の歯の先端(切端)が、かみ合わせの相手となる下の前歯に早い段階で触れてしまうと、その接触が壁のようになり、歯がそれ以上まっすぐ下(あるいは上)に萌出できなくなることがあります。
これを『早期接触による萌出障害』と呼びます。放置すると、次のような状態につながりやすくなります。
初診時の写真では、上顎前歯部が下顎前歯部と早期に接触しており、上の前歯が十分な高さまで萌出できていない様子が確認できます。正面から見ると、生えかけの前歯の高さや向きに乱れがあり、上下の歯が本来のかみ合わせの位置に届いていないことがわかります。

右側の上下前歯が早期に接触してしまい、上顎前歯の萌出が妨げられている状態です。

上顎の歯列全体を咬む面から見た状態です。

この早期接触を解除し、上顎前歯部がスムーズに萌出できるスペースを確保するために、可撤式(取り外し式)の装置を装着しました。装置には唇側にワイヤー(唇側線)が組み込まれており、前歯の位置を適切な方向へコントロールしながら、全体のバランスを整えていきます。
取り外しができるタイプのため、お子さま自身での管理がしやすく、歯みがきなどの衛生管理もしっかり行えるのが特長です。
決められた時間の装着を継続していただくことで、少しずつ上下の歯の接触関係が改善されていきます。
装置の使用を開始してから約1か月後の口腔内です。上顎前歯部と下顎前歯部の早期接触が解除されたことで、上の前歯が正しい萌出方向へ動き出しているのが確認できます。
初診時と比べると、前歯の高さのそろい方や歯列全体のバランスに変化が見られます。

早期接触が解除され、上顎前歯の萌出が進んでいる状態です。

矯正装置により歯列が正しく並んでいる状態です。
今回の症例のように、前歯の萌出が途中で止まってしまう背景には『早期接触』が関係していることがあります。これは見た目だけではわかりにくく、口腔内写真やかみ合わせの詳しい検査によって初めて発見できるケースも多くあります。
早い段階で原因を見つけ、適切な矯正装置で接触関係を解除してあげることで、歯が本来持っている萌出する力を活かし、大がかりな治療をせずに済むことも少なくありません。
当院では矯正専門医と連携を行うことで小児期からの適切な治療介入に取り組んでおります。
「前歯が生えてこない」「歯の高さが左右で違う」などが気になる場合は、お早めにご相談いただくことをおすすめします。皆様のご来院をお待ちしております。
※ 今回ご紹介した内容は一つの症例であり、治療期間や経過には個人差があります。気になる症状がある方は、まずは検査・診断を受けることをおすすめします。
現在、矯正専門医は毎月第一土曜日、第二・第三木曜日に診療しております。お問い合わせにつきましてはお電話にてお受け致しております。

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